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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/低血糖症(上)

2011年7月22日
 皆さんは低血糖症をご存じですか?

血糖の調節がうまくできない
 
 血液1デシリットル当たりの血糖値はおよそ80~150ミリグラムの範囲に調節されています。ところが、血糖値が低くなり過ぎたり、急激に下がったり、上下を繰り返したりなど、その調節が適切にできず、安定した血糖値を維持できない方がいます。こうした病態が低血糖症です。低血糖症はその多彩な症状のために他の病気と間違われる危険があります。うつ病、パニック障害、慢性疲労、慢性頭痛やめまい、自律神経失調、慢性蕁麻疹(じんましん)や不登校などがなかなか改善しない場合低血糖症かもしれません。 

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/低血糖症(上)

ホルモンが作用
 
 血糖を下げるホルモンはインスリンだけですが、血糖を上げるホルモンは、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールなど数多くあります。
 ご飯や麺類などの吸収の早い炭水化物を摂ると血糖値は急激に上がります。するとインスリンが分泌され血糖値が急激に下がったり、下がりすぎたりします。今度は血糖を上げるために様々なホルモンが分泌されます。
 
多彩な初期症状
 
 血糖を上げるホルモンが大量だと、ホルモン本来の作用が強く出てしまい心身に悪影響を及ぼすのです。低血糖症を疑う初期症状は、頭痛、動悸(どうき)、手足の冷えや震え、めまい、目の奥の痛み、筋肉痛、起床時の疲れなどです。特に甘いものを食べると症状が改善する場合は要注意です。

栄養素の不足も原因  
 
 こうしたホルモンの作用とは別に、体には血糖が下がり過ぎないようにタンパク質や脂肪を材料にして新しく糖を作り出すシステムがあり、正常ならきちんと機能します。
 ところが、栄養素が不足しているとこのシステムがまともに働かず、どんどん血糖が低下して疲労感や脱力感が出てきてしまいます。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/低血糖症(上)

深瀬 洋子(ふかせ・ようこ)

1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。