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あなたの目 健康ですか?/(40)疲れ目を科学する(2)

2011年7月8日
 前回は目の調節力とピント合わせ筋の緊張状態から疲れ目を考えてみました。今回は疲れ目の原因になる病気について考えてみましょう。

疲れ目になる病気は?

 疲れ目の原因になる病気にはいくつかありますが、代表的な3つはドライアイ、外斜位、緑内障です。

あなたの目 健康ですか?/(40)疲れ目を科学する(2)

ドライアイ
 
 ドライアイはこれまでにも何度かご説明しましたが、涙が少なかったり涙の安定性が悪いために目が乾く、目がゴロゴロするといった不快感を覚える症状です。
 特にVDT(画像表示装置)作業で集中している時に瞬きが減って症状が悪化します。見えにくくなって疲れの原因になります。

外斜位

 外斜位はよく外斜視と混同されますが、外斜視は片方の目が正面を向いた時に反対の目が外を向く状態で、あまり疲れの原因にはなりません。これに対して外斜位は普段は両目ともまっすぐ見ているのですが、片方を隠すと隠された目が外を向いてしまう状態です。
 いつも目を正面に保とうと頑張っているので疲れの原因になります。外斜位で近視がある場合は眼鏡できちんと矯正して網膜像を鮮明にしてあげるのが疲れの治療になります。

緑内障

 緑内障とは目の神経に障害が生じて視野異常になる病気です。やっかいなのは初期段階では見えにくいとか目が痛いといった自覚症状がほとんどないことです。その一方で神経の障害ですから、症状が悪くなってからでは元に戻せません。
 緑内障は年齢とともに増加します。若い人には少ないのですが、40歳を超えると要注意で、視野異常が疲れの原因になります。40歳を過ぎている人は目が疲れたら自己判断せず、一度専門医に相談して下さい。早期発見、早期治療が肝要です。


あなたの目 健康ですか?/(40)疲れ目を科学する(2)

高橋 義徳(たかはし・よしのり)

1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。山形県アイバンク理事。