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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/スポーツと栄養

2011年6月24日
 スポーツで好成績を期待するうえで栄養は欠かせません。今や一流アスリートは栄養サポートを受ける時代です。

鉄不足で様々な弊害が

 スポーツと栄養を語るうえで重要なのは鉄の存在です。鉄を含むヘモグロビンが減って貧血になると持久力が大幅に低下しますが、貧血までには至らなくても鉄の「貯金」が減る鉄欠乏症はスポーツに様々な弊害を及ぼします。
 まず鉄を含む筋肉中のタンパク質が減るため筋肉の酸素摂取量も低下することで運動量が低下します。運動後の乳酸値も高くなり疲労回復が遅くなります。
 脳の鉄の不足が集中力低下を招くほか、靭帯や腱、骨の成分であるコラーゲンの合成には鉄が必要なため、これらの部位の故障が長引きます。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/スポーツと栄養

肉・魚や卵でタンパク質を

 タンパク質も重要で体重50キロの人なら1日100グラム以上の摂取が必要です。肉・魚や卵など必須アミノ酸を多く含む良質な動物性タンパク質がお勧めです。ただしステーキを100グラム食べてもタンパク質は約10グラムしか摂れないことをお忘れなく。
 
清涼飲料の飲み過ぎ×

 カルシウムなどのミネラル不足は筋肉の瞬発力の低下や反応性の鈍化を招きます。成長期では不足しやすいので注意しましょう。糖質の入った清涼飲料水を飲み過ぎないことも大切です。糖質の代謝でビタミンB1を消耗するので、ビタミンB1不足から疲労回復が遅くなってしまいます。
 
有効なプロテイン

 筋肉作りにはトレーニングの直前と直後にプロテインやアミノ酸を摂取するようにしましょう。特にBCAAと呼ばれる分岐鎖アミノ酸がお勧めです。運動前のBCAA摂取は神経に作用し運動中の疲労感を軽くする効果もあります。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/スポーツと栄養

深瀬 洋子(ふかせ・ようこ)

1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。