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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/ダイエット(下)

2011年5月27日
 前回、正しいダイエットのためには糖質の過剰摂取→インスリンの過剰分泌→肥満という悪循環を断ち切る必要があり、そのために食事の糖質を制限することが重要だというお話をしました。

中年太りのメカニズム

 今回はダイエットに役立つ栄養素のお話です。まず代謝ビタミンと呼ばれるビタミンB群やカルニチンが足りないと細胞内でのカロリー消費が減り、細胞の機能が低下(代謝が低下)します。
 若いころはビタミンCとリジンというアミノ酸からカルニチンを合成できますが、中年になると合成量は減ってしまい、さらに脂肪燃焼の場であるミトコンドリアの数も激減します。中年太りになるのはこのためです。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/ダイエット(下)

大切なセロトニン

 また脳の食欲を調節する機能に不調があると過食になり、肥満を誘いやすくなります。ストレスの時にも登場した脳内の神経伝達物質セロトニンは過食を防止する働きがあります。
 セロトニンの分泌を増やすにはカツオ、サンマ、アサリ等の魚介類、牛や豚のレバー、ラム肉などの動物性タンパク質をしっかり食べ、さらにパセリ、ブロッコリー、柑橘類でビタミンCも補給しましょう。
 
糖尿病のAさんの場合
 
 糖尿病のAさん(60歳代女性)は血液検査で栄養素の不足を判定し、糖質制限ダイエットとビタミンB群や亜鉛などのサプリメントを摂取したところ半年で7キロの減量に成功しました。糖尿病の薬も不要になり、血糖コントロールも良好に経過しています。さらに収縮期血圧も平均20mmHg低下しました。もちろん体重はリバウンドしていません。
 
減量は健康への近道

 このように減量は健康への近道、医療の王道なのです。ただし、糖尿病治療中の方は必ず医師の指導の下で減量してくださいね。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/ダイエット(下)

深瀬 洋子(ふかせ・ようこ)

1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。