徹底して山形に密着したフリーペーパー

蔵王温泉観光協会会長 斉藤 長右衞門さん

2011年5月13日
斉藤 長右衞門(さいとう・ちょうえもん) 1953年(昭和28年)山形市生まれ。山形東高校から慶応大工学部に進み、76年に卒業後、河合楽器へ。80年に帰郷、1665年(江戸期の寛文5年)創業の「わかまつや」社長に。今年4月から蔵王温泉観光協会会長に就任。58歳。
蔵王温泉観光協会会長 斉藤 長右衞門さん

未曾有の時期の要職就任
   蔵王の魅力発信に努めます——

——大変な時期に就任されましたね。
 
就任直後に地震の洗礼

 「正式な任期は4月1日からですが、実は昨年12月の選挙で拝命を受けておりまして、新体制で臨んだ最初の理事会が震災のあった3月11日でした」
 「私の所信表明が終わったのが午後2時45分ごろ。次に分科会での討議に移ろうと準備を始めた瞬間の46分、かつて経験したことのないような大揺れが…。会場は大混乱でした」
 「小康を取り戻したかと思われた4月7日に総会を開いたところ、夜になって大きな余震とその直後の停電。周囲からは自信過剰をもじって地震過剰なヤツなんて揶揄(やゆ)されて(苦笑)」
——蔵王といえば県内最大、東北でも屈指の温泉街ですが、あれからの状況はいかがですか?
 
直後はキャンセル続出

 「ご案内の通り震災直後から予約のキャンセルが相次ぎ、通常の宿泊客はほぼゼロに。他県から来ていた帰宅困難者が何日か逗留(とうりゅう)されましたが、交通機関の復旧に伴い帰られてからは各旅館とも閑散だったようです」
 
安近短でGWは活況

 「救われたのはゴールデンウィークの活況。過度な自粛ムードへの反省や、身近なレジャー施設を利用する「安近短」の流れも追い風になって期間中はフル操業でした」
——これからが正念場ですね。
 「6月のサクランボ狩りといった恒例行事は別にして、電力不足が叫ばれている今年は『天然クーラーの蔵王』といった訴え方はあると思う。それに2期目に入った『スキー発祥100年』『蔵王温泉開湯1901年』などのイベントを絡め、多方面から蔵王の魅力をPRしていきたいと思っています」
——ボクは個人的には蔵王温泉、硫黄の匂いが心地よくて大好きなんですけど、いっとき「旅館の飯がマズい」なんて騒がれたらしいですね。
 「1992年のべにばな国体の時ね(苦笑)」 

サービスに切磋琢磨

——ホント、そんな感じだったんですか?
 「確かに放っておいてもスキー客が押し寄せる時代だったから…。サービスは二の次だった時期はあったようです」
 「でも、それで人気が落ちてから各旅館の切磋琢磨が始まり、今では専門誌の満足度ランキングでも蔵王温泉は県内トップクラスなんですよ」
——そうした蔵王の潜在力をどうPRし、誘客を図っていくかですね。