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村田先生の消化器系のお話/番外・花粉症について

2011年4月22日
 花粉症が猛威をふるっています。花粉症は消化器系の疾患(しっかん)ではありませんが、今回は内科医の立場から花粉症について解説してみましょう。
国民の30%が罹患(りかん)
 
 全国で花粉症に悩む人は約30%、つまり約2000万人。小児期には女の子がかかりやすく、逆に成人すると男性がなりやすいとされます。元凶の花粉にはヒノキ科、ブタクサ・マツ・イネ科、ヨモギ科などの植物がありますが、全体の70%までがスギです。
 東北では全国平均より少ない約14%が花粉症患者とみられています。スギの木は北海道では少なく、沖縄では皆無。このため北海道と沖縄では花粉症は発生しにくく、春になると北海道と沖縄に「花粉疎開」する人もいるそうです。
村田先生の消化器系のお話/番外・花粉症について

発症のメカニズム

 空気中の花粉を吸い込むと、体内には花粉という「外敵」を排除しようとする抗体(IgE抗体)が生まれます。ひとたび抗体が生まれれば、花粉が体内に入ろうとするとヒスタミン、ロイコトリエンといった化学物質が放出され、これが鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみといった症状を引き起こすのです。
 このIgE抗体の多寡が花粉症の人とそうでない人を分けるのです。

症状を和らげる薬

 症状を和らげるには抗アレルギー効果のある内服薬、点鼻薬、点眼薬を使います。ひと昔前は効果のある薬は眠くなりやすいという副作用もありましたが、最近では眠くなりにくい内服薬も開発されています。
 
基本は予防です

 これら薬物療法もありますが、基本は予防。当日の花粉飛散量が多い日はなるべく外出は控え、出かける時はマスク、メガネを着用、服装もなるべく花粉が付きにくいナイロンやシルク地のものを選びましょう。毛織物はNGです。帰ったら洗顔やうがいを忘れずに。


村田先生の消化器系のお話/番外・花粉症について
村田 光太郎(むらた・こうたろう)

1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。