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あなたの目 健康ですか?/(36)角膜ヘルペス

2011年2月25日
 疲れた時に口元に小さな水ぶくれができたことはありませんか? これは口唇(こうしん)ヘルペスという症状で単純ヘルペスウイルスによる感染症ですが、この単純ヘルペスウイルスの症状が目に現れた場合が角膜ヘルペスです。

角膜移植に至る場合も

 角膜ヘルペスの症状は充血する、眩(まぶ)しい、目が痛い、涙が出る、などです。多くの場合、片方の目に症状が現れ、両目に生じることは希(まれ)です。炎症が強い場合、角膜に濁りが残ってしまい視力が低下し、角膜移植をしなければならないケースもあります。

あなたの目 健康ですか?/(36)角膜ヘルペス

季節の変わり目は注意

 角膜ヘルペスも口唇ヘルペスと同様、風邪や疲れ、ストレス、紫外線などが原因となって発症・再発します。以前、山形での角膜ヘルペスの発症状況を調べたところ夏と冬に多い傾向がみられました。積雪が多かった今年は雪かきなどで疲れがたまり、雪の反射で通常より多くの紫外線を受けています。
 これまで多くの角膜ヘルペスの患者さんを診てきましたが、今年のような気候の場合は冬から春への季節の変わり目が要注意です。特に過去に角膜ヘルペスと診断された方はなおさらです。

抗ウイルス剤で治療

 治療は病状に応じてアシクロビルなどの抗ウイルス剤やステロイド剤を眼軟膏(がんなんこう)や点眼薬として使用します。どの病気にも共通することですが、早く診断して治療することが視力低下などの後遺症を残さないためには重要なことです。
 
早めに診察を

 角膜ヘルペスは一度治しても再発を繰り返すという厄介な特徴を持っており、再発するごとに根気強く繰り返し治療していく必要があります。
 疲れをためないことが大切ですが、片方の目が充血するなどの症状がある場合には早めに専門医の診察を受けて下さい。


あなたの目 健康ですか?/(36)角膜ヘルペス

高橋 義徳(たかはし・よしのり)

1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。山形県アイバンク理事。