徹底して山形に密着したフリーペーパー

村田先生の消化器系のお話/肺炎と肺炎球菌ワクチン

2011年1月28日
 肺炎が日本人の死亡原因の第4位であることを御存知でしたか? 今回は肺炎と肺炎球菌ワクチンのお話です。

高齢者に危険な肺炎

 肺炎は高齢者ほど危険な病気です。歳をとると免疫力が低下するばかりでなく、気管支の機能も低下するため症状を悪化させやすくなります。また糖尿病や慢性呼吸器疾患などの基礎疾患の合併率が高くなるほか、風邪やインフルエンザが肺炎につながるケースも増えます。
 さらに肺炎にかかっても発熱、咳(せき)、痰(たん)といった症状が出にくくなるため、知らないうちに病気が進行していることも少なくありません。

村田先生の消化器系のお話/肺炎と肺炎球菌ワクチン

原因は肺炎球菌

 肺炎の原因は70歳未満ではマイコプラズマという細菌の割合が最も高くなっていますが、70歳を超えると肺炎球菌の割合がトップになります。その肺炎球菌にかかりにくくしてくれるのが肺炎球菌ワクチンです。肺炎球菌ワクチンを接種していると肺炎球菌による肺炎になった場合でも軽症ですむとされます。
 
米接種率65%、日本8%

 肺炎球菌ワクチンは日本では1998年から接種できるようになりましたが、まだ認知度は高くありません。高齢者の接種率はアメリカで65%なのに対し、日本では8%程度。インフルエンザ予防接種は毎年必要ですが、肺炎球菌ワクチンは5年に1度ですみます。
 インフルエンザが流行していますが、それを肺炎につなげないためにも高齢者の方には肺炎球菌ワクチン接種をお勧めします。
 
山形市は4000円補助

 山形市では75歳以上の方が接種する場合は3月31日まで4000円を補助しています。仮に7000円で接種している医療機関で受けた場合、山形市に在住で75歳以上の方なら自己負担は3000円だけになります。


村田先生の消化器系のお話/肺炎と肺炎球菌ワクチン
村田 光太郎(むらた・こうたろう)
1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。