徹底して山形に密着したフリーペーパー

《おしえて!編集長》 「永代供養」って?

2011年1月28日
前号の表紙は南陽市の熊野大社、今号は高畠町の亀岡文殊堂。編集長、お寺が好きですねえ。
《おしえて!編集長》 「永代供養」って?
前号の表紙は南陽市の熊野大社、今号は高畠町の亀岡文殊堂。編集長、お寺が好きですねえ。

 「ジジ臭いって言いたいわけ? いいじゃん、殺伐とした人生送ってきたから山形でお寺とか神社とか見ると心が落ち着くんだよ」

複数のお寺が力

そのお寺ですけど、最近「永代供養墓」っていうのに力を入れるところが増えてきましたよね。

 「そうだね。でもお寺が力を入れてるっていうより、核家族化や少子化で自分のお墓をどうしようか悩んでる人が増えてるんだ。都会ほどそんな人の割合は多いんだけど、3世代同居率が全国1の山形でもお年寄り夫婦だけの世帯や1人暮らしのお年寄り世帯が増えてるだろ」
 「つまりお墓を買って建てたはいいけど、それを守ってくれる人がいないわけだ。仮に子どもが「墓は守ってあげる」と言ってくれても、孫やひ孫までが守ってくれる保障はないわな」

《おしえて!編集長》 「永代供養」って?

守ってもらえないお墓は?

守ってもらえないお墓はどうなるんですか?

 「その前に『墓を買う』『墓を建てる』っていうとマイホームみたいにお寺なり霊園なりの土地の所有権を永遠に取得したイメージがあるけど、実はそうじゃなくて、買ったのはその土地の使用権にすぎない。所有権はないから転売もできない」

無縁墓のケースも

 「しかも年間数千円から数万円の維持管理費が必要で、これが一定期間滞ると使用権はなくなってしまい、墓は『無縁墓』とみなされて撤去されてしまうケースもあるんだ」

エー、エー、エー

《おしえて!編集長》 「永代供養」って?

お寺がお墓を管理

 「そんな事情から山形でも永代供養墓が注目されてきてる。寺がお墓を管理することをうたっていて、お盆や春と秋の彼岸時期には法要も営んでくれるとか」
 「費用は10万〜200万円とバラつきはあるけど、墓石と土地の使用権を買うよりは安いみたいだね。維持管理費はいらないってところが多い」
 「寺によって永代供養墓、永代供養塔、永代供養堂と名称や形態は若干異なるけど、基本的な仕組みは同じだ」

「子どもに迷惑イヤ」

やっぱり、お子さんがいないお年寄りが利用されるんでしょうか?

 「必ずしもそうじゃないみたい。むしろ子どもはいるんだけど、子どもに迷惑をかけたくないっていう人が多いんだって。
 山形から東京に出て行って所帯も構えた子どもたちに帰省の手間や維持管理費の負担を強いるのは気の毒という親心だね」

山形もそんな時代になってきたんですね。

山形にも都会化の波

 「永代供養墓が最初に登場したのは1980年後半とされる。都心部を中心に急増するようになったのは90年代からで、この流れが遅ればせながら山形にも押し寄せてきてる」
 「俺がこの仕事を始めた4年前から見ても、嶋にニュータウンができて新しい住宅がどんどん建ち、マツキヨやスタバが初進出してきた。いろんな意味でこれからの変化のスピードはこれまでのそれとは違うんだろうな」