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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/「かくれ貧血」(2)

2011年1月14日
 待望の赤ちゃんを出産してからなぜかイライラするようになり、旦那さんにあたりちらすようになったAさん(28歳)。原因は鉄不足でした。

女性に多い鉄不足

 妊娠中は胎児に鉄をあげるので、もともと鉄の貯金が少ない人は鉄不足の症状が強く出てきます。Aさんにヘム鉄を飲んでいただいたところ、2〜3カ月後には気持ちが安定し、疲れにくくなったと報告してくれました。さらに以前からあっためまいも起こらなくなったそうです。こうした鉄不足による症状は女性に多いのです。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/「かくれ貧血」(2)

月経で失われる鉄

 男女を問わず鉄は便や尿、汗から排泄され、その量は1日当たり約1ミリグラム。女性はそれに加え毎月の月経で1日1ミリグラムが失われます。女性は鉄の貯金をどんどん切り崩して使わなければならないのです。 ただ運動部に所属する男の子に「かくれ貧血」がみられることも。成長期で鉄の需要が多いうえ、激しい練習で汗を大量にかくためです。

吸収されやすいヘム鉄

 鉄は吸収されにくいミネラルなので、吸収されやすいヘム鉄の形でとるのがお薦めです。ヘム鉄を多く含むのは肉や魚、レバーなど。欧米女性は肉をたくさん食べるので鉄欠乏性貧血は少ないそうです。もちろん食べ過ぎは禁物ですが…。

サプリメントで摂取を
 
 鉄不足の治療は医療用のヘム鉄サプリメントを用いて効率よく補充していきます。残念ながら医師が処方できる鉄剤は非ヘム鉄で、非ヘム鉄の場合は胸がムカムカするといった副作用が発生することがあるほか、胃酸分泌が少ない慢性胃炎の人は吸収率が大幅に低下してしまいます。
 また市販のヘム鉄サプリメントは含有量・吸収率の点から治療には十分な効果が期待できません。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/「かくれ貧血」(2)

深瀬 洋子(ふかせ・ようこ)

1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。