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あなたの目 健康ですか?/(33)「中近」「近近」レンズ

2010年11月26日
 デスクワークをしているという30歳代の男性から「パソコン画面ほどの近距離を見続けるのがつらく、近距離専用に調整した眼鏡はあるのでしょうか?」という質問をいただきました。
あなたの目 健康ですか?/(33)「中近」「近近」レンズ

「パソコンが見づらい」

 結論から言うと「あります」。あらゆる技術は日進月歩。眼鏡も用途に合わせた様々なタイプが登場しています。おそらく相談者には累進屈折力レンズのうち「中近タイプ」「近近タイプ」が向いていると思われます。
 
眼鏡も世につれ…。

 累進屈折力レンズはレンズの上方に遠くを見る部分があり、そこから徐々に度数を下げて下方に手元を見る部分があるレンズです。代表的なのが「遠近両用タイプ」で仕事から趣味まで幅広く使えるのが特徴です。
 ただ、以前は近くを見るというと新聞や本を読む程度でしたが、現代はパソコンの使用頻度の増加から、見たい距離も変化しています。従来の遠近ではこうした生活スタイルの変化に十分対応できず、代わって登場してきたのが中近、近近というわけです。

室内用に最適なのは?

 いずれも室内用に設計されたレンズで、中近は遠近に比べ近くから中間距離の視野が広く見えるので活動が快適になります。近近は手元から60センチぐらいのものがクッキリと見え、手元の書類とパソコン画面を交互に見ることができます。
 従来の遠近では手元を見たときにピントが合わないといった不具合を感じていた人も中近、近近なら広い範囲で奥行きも深く、ピントが合って楽になったと喜ばれます。
 
眼科医に相談を

 眼科で相談する場合はどんな場面で見にくいかどういった生活スタイルかを話し、実際にそれぞれのタイプの眼鏡を試して見え方を確認して処方してもらいましょう。


あなたの目 健康ですか?/(33)「中近」「近近」レンズ

高橋 義徳(たかはし・よしのり)
1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。山形県アイバンク理事。