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村田先生の消化器系のお話/禁煙外来

2010年10月22日
 10月からのタバコ値上げを機に禁煙を決意して内科の禁煙外来を訪れる人が増えています。

喫煙の害は多く肺に

 喫煙が体に悪いことは明らかです。喫煙により引き起こされる病気の代表は慢性閉塞性肺疾患(C0PD)と呼ばれるもので、簡単に言えば呼吸をする機能が低下してしまう病気です。症状は息切れ、咳(せき)、痰(たん)などですが、病状が進んでからでないと症状は現れません。呼吸機能検査を行えば症状が現れる前に診断ができます。COPDの人は、そうでない人と比べ肺がんになる確率は約5倍と言われています。

村田先生の消化器系のお話/禁煙外来

様々ながんも誘発

 がんになる確率も上昇します。タバコの煙の中には200種以上の発がんに関わる化学物質が含まれ、肺がん以外にも食道がん、胃がん、膵臓(すいぞう)がん、膀胱(ぼうこう)がんなどの発症率が上がります。全体では喫煙者の発がん率は非喫煙者に比べ男性で4・5倍・女性で2・3倍になります。
 
怖い受動喫煙

 喫煙は動脈硬化も促進するため脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)も誘発しがちです。また喫煙は本人だけでなく周囲の人たちの健康も蝕(むしば)みます。妊婦が受動喫煙した場合には胎児にも悪影響を及ぼします。
 禁煙しようとしても成功しないという人がいますが、これはタバコの有害成分ニコチンに身体的依存ができてしまっているためです。このニコチン依存症を治療するのが禁煙外来での治療です。
 
12週間のプログラム

 禁煙外来は12週間のプログラム。禁煙開始日から薬の投与を始め、2週後、4週後、8週後、12週後に病院に通い、禁煙状況の確認や問題点の把握、アドバイスなどを行います。終了時の禁煙成功率は95%の施設もあるようです。2週間でかかる費用は診療が約6000円で、薬代が約10000円です。


村田先生の消化器系のお話/禁煙外来
村田 光太郎(むらた・こうたろう)
1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。