徹底して山形に密着したフリーペーパー

山形県知事 齋藤 弘 氏

2006年9月22日
齋藤 弘(さいとう・ひろし) 1957年(昭和32年)、山形市生まれ。81年東京外国語大学卒業後、日本銀行入行。預金保険機構金融再生部次長、人事局企画役などを務めた後、2003年に同行を退職して山形銀行に入行し、総合企画部副部長、監査部副部長を歴任。 05年から山形県知事に就任する。48歳。
山形県知事 齋藤 弘 氏

若者を山形に惹きつけたい

――知事就任から1年半が経過しましたが、「やまがた改革」の進ちょく状況はいかがですか。
 「まだまだ道半ばというところです。県民の声を反映した身近な県政の推進、受動喫煙の弊害の徹底排除などは満足のいく成果をあげたものの、行政サービスの民間委託などは課題を残しています」
 「県職員の意識改革も喫緊の課題です。改革を叫んでも実行していくのは県職員であり、彼らの意識が変わらないことには実はあがらない」
――「身近な県政の推進」を具体的に。

情報公開で実績

 「私が各地に出向いて県民の声を聞く『出前知事室』や毎日の記者会見、知事交際費の公表などです。全国の情報公開ランキングでも過去に47都道府県で最下位をつけるなど閉鎖性が目立ちましたが、平成17年度は過去最高の13位です」

――改革を急ぐあまり、職員や議会、マスコミとはよく言えば緊張関係、悪く言えば距離があるとの声も聞かれますが。

 「説明不足との指摘も受けますが、社会が急速に変化するなかで、従来の仲良しクラブでは県政を運営することはできない。この危機感を共有することが改革の第一歩につながると思います」

財政再建は急務

 「財政再建は急務です。この観点から15年度比で職員数を307人削減し、35億円の財政削減につなげました。全国で改革派を名乗る知事は多いが、財政再建で実績をあげた知事は少数派です」
――女性副知事の登用問題は紛糾しました。
 「男女共同参画社会の実現にかける私の思いがなかなか伝わらなかった。議論になりましたが、後藤靖子副知事が誕生したことは、私の理念が信認いただけたと意を強くしています」

山形県知事 齋藤 弘 氏
積極的に「山形」をPR

――外に向かっての政策は。
 「山形のいいところを積極的に売り込んでいきます。優良な産品を認証する山形セレクション、地場産業を強化する山形カロッツェリアなどを推進していきたい」
 「人口減少に対応して若者を山形に惹きつける施策が必要です。若者が地域に愛着を持ち、能力を発揮してこそ地域の活性化が実現するのです」