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村田先生の消化器系のお話/過敏性腸症候群

2010年7月23日
 腹痛や便秘・下痢といった便通異常が続いているのに検査しても原因が見当たらない——こんな場合は「過敏性腸症候群」が疑われます。

ストレスと関係?

 その原因は完全には解明されていませんが、精神的なストレスが関係していることは明らかになっています。学校に行きたくない子どもが腹痛を訴えたり、試験前になると緊張して下痢をしてしまったりというケースが分かりやすいでしょう。発症する頻度は10〜15%と高く、男性より女性の方が多いとされます。

村田先生の消化器系のお話/過敏性腸症候群

消化器系以外にも症状  

 症状ですが、腹痛では上腹部の痛みが多く、便通異常では下痢が続く場合、便秘が続く場合、下痢→便秘→下痢と交互に襲われる場合などがあります。消化器系の症状以外に頭痛、めまい、動悸、頻尿、月経障害、不眠、食欲低下などを伴うこともあります。生命を脅かすことはありませんが、日常生活に支障をきたす疾患ではあります。

規則正しい生活を

 治療はまず大腸内視鏡検査、採血などでガンを含めた他の疾患を除外することを優先します。過敏性腸症候群と判明した場合、まず原因となっているストレスをなくし、食事・睡眠といった生活のリズムをきちんとすることが基本です。
 
薬物療法も有効

 ただ現代社会においてはストレスをなくすことは容易なことではありません。それだけに薬物療法を用いることもあり、最近では有効な薬も開発されています。症状を改善させる薬や心の不安を取り除いてくれる薬などを組み合わせながら使っていきます。
 
よく効く漢方薬も  

 漢方薬でもよく効くタイプがあります。かかりつけの医師に相談してみることをお勧めします。


村田先生の消化器系のお話/過敏性腸症候群
村田 光太郎(むらた・こうたろう)
1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。