徹底して山形に密着したフリーペーパー

山形徳洲会病院整形外科部長 大沼 寧 氏

2010年7月23日
大沼 寧(おおぬま・やすし) 1965年(昭和40年)横浜市生まれ。神奈川県立湘南高校から山形大学医学部へ。同大卒業後、横浜市立大学付属病院、鶴見総合病院、横浜市立港湾病院などを経て2001年から独・ベルリンに留学、人工関節手術などを研修。03年に帰国、湘南鎌倉総合病院の整形外科医長に就任。04年から現職。日本体育協会公認スポーツドクター、モンテディオ山形チーフドクターも務める。44歳。
山形徳洲会病院整形外科部長 大沼 寧 氏

患者目線の治療・ケア
   山形だから出来るんです——

——お会いするのって4年ぶりですね。
 「やまコミ創刊号で『ラ・ヴィータ』(注・山形徳洲会の医療・運動施設)の取材でいらして以来ですか」
 
ラ・ヴィータを発案

——ラ・ヴィータの〝産みの親〟でしたね。
 「生活習慣病の予防などにスポーツが有効なのは知られていますが、専門医を置くなどサポート体制が充実しているスポーツ施設は少ない。だったら病院が施設を運営するのが一番だと思って」
 「徳洲会本部に提案したところ、採算を不安視して大半の理事が難色を示すなかで徳田虎雄理事長だけが『そこまで言うなら』と背中を押してくれました。全国の徳洲会病院でもこの種の施設があるのは山形だけです」
——大沼先生って患者さんから凄い人気じゃないですか。
 「そうなんですかね」
——多分、見た目は癒し系なのに実は熱血漢で、そこらが理事長含め周囲に響くんだろうな。
 
老若男女から人気

 「患者さんとの関係で言えば、出来る限りのことはしてあげたいという思いはありますね。プロやアマの運動選手が患者さんに多くいますが、学校や仕事が終わってからでも来れるように『夕方外来』を始めたり、お願いされて試合前の応急処置にチエを絞ったり」
 「ボク自身、学生時代はサッカーの国体選手だったから、患者さんの気持ちがわかるんです」
——女性ファンも多いって聞きますよ。
 「若い人じゃなくてお年寄りでしょ(笑)。世間話やグチなんかを聞いてあげることが多くて、そうすると全然治ってないのに喜んでもらえたりね、ハハハ」 
 
毎日が充実

 「こんな牧歌的というか、余裕を持った診療ができるのも山形にいればこそでしょう。追い立てられるような首都圏での勤務と違って時間も空間もゆったりだし、『院内開業』みたいに病院が好きにやらせてくれるから毎日が楽しくて充実してます」
 「山形の自然や風土も大好き。妻と子ども2人もすっかり山形ファンになってます」
——でもこれだけ人気があると独立とか開業とか考えません?
 
独立?「ありません」 

 「収入面だけを考えればありかもしれませんが、患者さんのことを考えれば病院にいた方が総合的なケアができると思う。何より今はやり甲斐があるので(独立は)ないですね」