徹底して山形に密着したフリーペーパー

山形県副知事 後藤 靖子 氏

2007年1月12日
後藤 靖子(ごとう・やすこ) 1958年(昭和33年)、愛知県安城市生まれ。 80年東京大学法学部卒業後、運輸省(現在の国土交通省)に初の女性キャリアとして入省。運輸政策局観光部企画課企画調査室長、総合政策局交通消費者行政課長、国際観光振興機構ニューヨーク観光宣伝事務所長などを経て2005年10月に山形県副知事就任。48歳。
山形県副知事 後藤 靖子 氏

有為な女性に光をあてたい!

――副知事就任までの経緯を教えてください。
 「ニューヨークに勤務していた2005年の春ごろ、国土交通省の人事課から打診を受けました。『山形県から名指しでオファーがきてる』って。山形には縁がなかったし、『何で私が』と思いました」

山形のPRにと決断

――思い当たるフシは?
 「全然ない(笑)。しかも念願がかなってようやく実現した海外勤務の任期を1年近く残していましたから、それこそ青天の霹靂(へきれき)でした」
 「でも地方の時代が叫ばれる中で、地方の魅力を全国に発信する仕事も面白いかなと。また父方の両親は山形の人間で、眼に見えない不思議な縁で結ばれているのかなと考えて決断しました」
――それから1年強。
 「山形の四季を満喫しました。昨年の今ごろは凄い雪でしたが、今年は小雪ですよね。そんな具合に、季節によってメリハリがあるし、年によっても表情が変わる。大自然を感じさせてくれるのが山形の魅力だと思います」
 「豊かな自然に恵まれていることに加え、製造業の技術レベルの高さ、優れたデザイン力など、山形の潜在力の高さに驚いています。一方で、PR不足のせいか山形の良さが他の地域の人たちに伝わっていない」
――「口べた」「遠慮がち」っていうのとも違う感じがしますね(笑)

他地域と交流必要

 「そうなんですよね。たぶん、積極的に外にアピールしなくても地域の中では生きていけたんでしょうね。それだけ豊かだったんだと思います。でも他地域とはもっと交流するべきだし、地域間競争が激化する中で、従来のように殻に閉じこもっていては行き詰ってしまう」
――男女共同参画社会の実現に向けては?
 「山形では女性の地位が低いのに驚かされます。進んでいる地域と比べ20年は遅れている。かといって山形女性の能力が劣るかといえば決してそうではない。打開するには男性だけではなく、女性の側も意識改革が求められます」
 「人材育成を叫ぶ前に、いまそこにいる有為な女性に光を当てることが必要だと思います」

参院選出馬「ありません」

――最後になりますけど、参院選への出馬の噂がありますね(笑)
 「もう、勘弁してくださいって感じ(笑)。それこそ、思い当たるフシが全然ない。私は副知事の職務を全うするつもりで山形に来たのですから」
――本当にないですか?
 「ありません」