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村田先生の消化器系のお話/便秘の話

2010年6月25日
 前回は下痢のお話でしたが、今回は便秘です。

便秘の基準は?

 便秘に明確な基準はありませんが、「排便回数が週に2回以下」「3日以上排便がない」あたりが目安になります。ただ個人差もあり、先ほどの目安より排便回数が少なくても日常生活には支障がないという人もいれば、毎日のように排便があっても便秘気味だと感じている人もいます。
 便秘の原因は(1)機能性便秘 (2)器質性便秘 (3)薬剤性便秘 (4)全身状態や全身性の疾患に伴う便秘——の4つに分けられます。

村田先生の消化器系のお話/便秘の話

多いのは弛緩性便秘

 (1)が最も一般的で、そのうち大半が弛緩性便秘です。大腸の蠕動(ぜんどう)運動の低下が原因で、大腸内の便の通過時間が長くなり、便は硬くなります。高齢の方や痩(や)せ型の女性に多いとされます。
 (2)は大腸のガンや炎症、腹腔内(ふくこうない)の疾患による便秘、(3)は内服している薬剤を原因とする便秘、(4)は全身衰弱やパーキンソン病など神経疾患、糖尿病、甲状腺機能低下症などによる便秘です。
 治療法は便秘の種類により異なります。(2) (4)の場合は当然ながら便秘の原因になっている疾患の治療が最優先されます。(3)の場合は便秘の原因となっている薬剤を中止するか他の薬剤への変更を考えます。

生活習慣の改善を

 (1)の弛緩性便秘の場合は生活習慣を変えることが重要です。規則正しい食生活を送る、偏食せずに野菜やヨーグルトも食べる、適度に運動する、便意がある時には我慢しない、などを心がけましょう。それでも改善しない場合は薬物を使って排便をコントロールすることになります。
 
軽く考えないで

 とかく便秘といえば軽く考えがちですが、その原因を正しく把握し、原因に対する適切な治療を施すことが肝要です。


村田先生の消化器系のお話/便秘の話
村田 光太郎(むらた・こうたろう)
1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。