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カトーコーポレーション 社長 加藤 洋三 氏

2010年6月11日
加藤 洋三(かとう・ようぞう) 1964年(昭和39年)上山市生まれ。山形南高から岩手大学農学部に進み、86年に同大卒業後、家業(加登屋、現在のカトーコーポレーション)の取引先だった清和肥料工業(大阪市)に就職。89年加登屋入社。96年「農家の店トマト高畠店」店長、2006年専務を経て今年4月から現職。46歳。
カトーコーポレーション 社長 加藤 洋三 氏

食の安全・安心にこだわり
   地元の農業を元気にしたい——


——なりたての社長さんなんですね。
 
ヤミ米屋がルーツ

 「この会社はもとは戦後間もない時期に俺のじっちゃんが始めたヤミ米屋です。(会社沿革を見やりながら)そのあたりはここに…。あっ、さすがにヤミ米屋とは書いてねえな、アハハハ」
 「でも俺は恥ずかしいとは思わねのよ。昔のこと覚えてる人は『当時は助けてもらった』って今でも感謝してくれるし、ヤミ米を扱うようになって農家とのつながりができて、それが今につながってるわけだし」
 「親父の代になって農家向けの肥料や農薬、農機具なんかを幅広く扱うようになった。社名を今風に変えたり、農業関連資材のスーパー『農家の店トマト』を始めたり。その親父が70歳になったのを潮に一線から退き、後はお前がやれって」
 
人気高い「トマト」

——会社は昨年度の「きらやか産業賞」!
 「地場農業の振興に貢献したっていう理由で。ありがたいです」
——確かにボクの周りの家庭菜園やってるヤツに聞いてもトマトって評判いいもの。
 「トマトは中山町、東根市、高畠町に3店あっけど、各店とも1万5000アイテムを置いてて、農業関連に限れば通常のホームセンターよりはるかに上がなあ。品ぞろえだけでなく、農家と長年つき合ってきたノウハウをいかして適切なアドバイスができるのも強みなのよ」
——社長としての初の大仕事が…。

天童に農産物直売所

 「6月8日に天童市で農産物直売所をオープンさせました。周辺の農家から集めた新鮮な野菜や果実を提供していきたい。直売所は10年前に開設した中山町に続く2店目ですが、『トマト』に併設した中山店と異なり天童店はドラッグストアのカワチさんに併設、青果物だけじゃなく鮮魚や惣菜を扱うのも初の試みです」
 「契約農家は約100戸ですが、これからも参加を呼び掛けたい。農家の数が増えれば品ぞろえの充実につながるし、地元の農業を元気にできると思うのよね」
 
夢は農業テーマパーク

——将来の夢とかは?
 「会社の成り立ちからしてやっぱり農業にこだわっていきたい。直売所に農家レストランとか小さな牧場とかを併設したテーマパークみたいな施設、やってみたいかな」
——なんか、じっちゃんのDNAしっかり受け継いでいるんだろうね。