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村田先生の消化器系のお話/下痢の話

2010年5月28日
 今回は下痢の話です。一口に下痢と言っても放っておいてもすぐに治ってしまうものから、腹痛や発熱を伴い入院を必要とするものまで程度は様々です。
腸で吸収される水分が…
 
 健康成人の1週間の排便回数は3〜20回と個人差がありますが、回数が通常より増え、かつ便の状態が通常より柔らかくなって泥状や水のようになる症状が下痢です。
 通常、口から入った食べ物が体内で消化され便として排出される過程では、唾液、胃液、胆汁などが消化管の中に分泌され食べ物に混じって消化を助けます。消化に関わるこれらの液体と口から摂取した水分は小腸と大腸で吸収され、便に残る水分はわずかです。
村田先生の消化器系のお話/下痢の話

下痢→脱水症状

 これに対し下痢では小腸と大腸での吸収が悪くなり、便に多くの水分が残ります。結果として体に吸収されるはずの水分が吸収されずに体外に逃げてしまって脱水状態になってしまいます。ですから下痢の時は通常より水分補給を積極的に行わなければなりません。水分補給ができない時には点滴が必要になります。
 
原因は様々

 下痢を引き起こす原因は様々です。冷たいものを摂取しすぎた場合、内服している薬剤が原因の場合、ウイルス感染や細菌感染が原因の場合などが代表です。 
 また便に血や粘液が混じる場合は腸の慢性の炎症が疑われます。下痢が症状で発見される大腸がんもあります。腸の病気だけではなく、甲状腺や膵臓(すいぞう)の病気でも下痢になる場合もあります。
 
重症・慢性は検査を

 下痢でも症状が重かったり慢性だった場合には専門医に相談し、検査を受けられることをお勧めします。


村田先生の消化器系のお話/下痢の話
村田 光太郎(むらた・こうたろう)
1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。