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村田先生の消化器系のお話/胃がん(下)

2010年4月23日
 前回はがんという疾患を総論的に解説しましたが、今回は具体的な胃がんについてです。

死亡率は減少傾向

 胃がんは日本、中国、韓国などアジアや南米に患者が多く、欧米ではそれほど一般的ではありません。かつて日本におけるがん死亡者数で最も多いのが男女とも胃がんでしたが、最近は減少傾向にあり、現在は男性が肺がんに続いて、女性は大腸がんに続いてそれぞれ2位に後退しています。

村田先生の消化器系のお話/胃がん(下)

ピロリ菌が原因?

 胃がんは胃粘膜から発生し、次第にその奥の筋肉の層へと発育していきます。原因は完全に解明されてはいませんが、胃の粘膜内にピロリ菌がいる場合は、いない場合に比べ罹患(りかん)しやすいことが報告されています。
 
目立った症状はなく

 特別な症状はありません。進行した状態になるとがん特有の食欲不振、体重減少などがみられるようになりますが、早期の場合は症状から胃ガンを疑う事は困難です。
 発生した部位によっては進行している場合でも症状が出ないこともあるので注意が必要です。年1回ほど、胃カメラやバリウムによる胃の検査を受けましょう。

心がけたい早期発見

 胃ガンが見つかった場合、がんが胃の粘膜内に留まっている場合は胃カメラを使って胃がんを切除する事ができます。しかし胃の筋肉の層まで進展してしまった場合は手術を行わなければなりません。
 場合によっては、手術に加えて抗がん剤の投与が必要になることもあります。
 胃がんは胃粘膜内に留まった状態で見つければ完治できるがんです。それだけに早期発見が大事で、そのためにも定期的な検査をお勧めします。


村田先生の消化器系のお話/胃がん(下)
村田 光太郎(むらた・こうたろう)
1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。