徹底して山形に密着したフリーペーパー

ガンバレ!J1モンテディオ山形

2010年4月9日
 4月3日の広島戦でモンテがようやく今季初勝利を挙げました。後半に田代有三選手が先制点を決め、それを無失点で守りきるというモンテらしい粘り強いゲーム運びでの勝利でした。
ガンバレ!J1モンテディオ山形
 これで勝ち点は2から5に増え、順位も17位から12位に上がりました。まだ1試合で順位が上下する時期ですので、順位の変動に一喜一憂するより今は勝ち点に注目しましょう。
 
 広島戦の前半は驚くべきことにモンテが11本のシュートを放ちました。さらに驚くことに広島のシュート数は0本。45分でシュート数0本というのはJリーグでも滅多にありません。しかも広島は攻撃力が売りのチームですから、これはかなり珍しいことです。
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 では、どうしてこんなことが起きたのでしょうか。一つは小林伸二監督が言うように「方向性を限定する守備がうまくいった」ことです。広島には佐藤寿人選手という絶対的なストライカーがいて、そこへいい状態でボールが入ると決定的な仕事をされてしまいます。そこでモンテはフォワードの選手も含め全員が守備に参加し、ボールを持った選手に常にプレッシャーをかけパスコースを狭めていったのです。
 
 もう一つはモンテがたくさんのシュートを打てたことです。シュートを打つということは、それだけ相手ゴール近くまでボールを運べたことを意味します。 そこまで運べず途中で奪われると守備の陣形が整わない状態で相手の攻撃を受けることになり、相手にとっては攻めやすくなるのです。

 11本のシュートがほとんど枠を外れたことは課題ですが、外れても相手にとっては一番後方から攻撃を始めることになり、モンテにとっても先に守備の陣形を整え る時間が作れるのです。攻撃がうまくいけば相手の攻撃を防げる、つまり「守備」にとってもプラスになるいい例でした。


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佐藤 円(さとう・まどか)
1968年、山形県鶴岡市生まれ。ウェブサイト「J's GOAL」やサッカー専門紙「EL GOLAZO」等でモンテディオ山形担当ライターとして活動中。