介護は情報戦
2010年3月26日
介護保険制度が始まって10年が経過しました。この間、制度の矛盾や問題点は各方面から指摘されていますが、私が介護雑誌の編集を通じて見えてきたのは「介護は情報戦」ということです。

というのも介護はいいケアマネージャーやいい医師に出会えるかどうかで明暗が分かれるからです。いいケアマネージャーはその人に合った1番いい介護サービスを考えてくれ、最も相性がいいと思われるヘルパーを探してくれます。人脈が広く、どこにその人に適したいいサービスがあるかを熟知しているのがいいケアマネージャーです。
またいい医師は尊大な態度をとらずに話をよく聞いてくれ、福祉の現場とも良好なコミュニケーションがとれます。だからこそ、いいかかりつけ医を見つけることが大事なのです。
ですが、実際に山形のお年寄りの方々がどうやって介護サービスを選んでいるかというと、「あそこはいい」「あそこはよくない」といった口コミに頼っているケースが多いのです。
口コミも重要ですが、その人に適した介護サービスは100人100色で、ほとんどの人が満足するサービスでも少数の人には不満な場合もあります。
その人にあったサービスを見極めるのがケアマネージャーや医者です。そういう人たちとどう巡り合えるか、介護も情報戦なのです。(投稿)

介護雑誌「ほいづん」編集発行人
伊藤 美代子
伊藤 美代子