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農業&演歌歌手 大泉 逸郎 さん

2010年3月26日
大泉 逸郎(おおいずみ・いつろう) 1942年(昭和17年)河北町生まれ。家業のサクランボ栽培のかたわらアマチュア民謡歌手として頭角を現し、77年には東北・北海道民謡大賞を受賞したのをきっかけに本格的に歌手活動を始める。94年に初孫が誕生し、あまりの可愛さに生後3日目に友人で西川町在住の荒木良治氏に作詞を依頼し、自ら作曲した「孫」を自主制作。「孫」は99年にメジャー発売され大ヒット、その年の紅白歌合戦出場も果たす。67歳。
農業&演歌歌手 大泉 逸郎 さん

孫も16、いずれは結婚
  夢は披露宴で歌う「孫」——

——うわ〜、お会いできて感激です。
 「この新聞、ここ(河北町の自宅)にも月2回届くから見てますよ。カラーで面白いよね」
 
全国巡業、終われば畑に

——お孫さんって何人いらっしゃるんですか?
 「慎太郎っていう男の子が1人。もうすぐ16歳で4月くると高校生になるわけさ。だから『孫』を最初につくって16年になるんだね」
——累計で250万枚!。作曲もだから著作権料もあるでしょうし、下世話ですけど、いくらぐらい?…(苦笑)
 「数えたことないからわっかんね(笑)。でも3世代が暮らせる家も建てちゃったから、まだまだ頑張って働かなきゃなんねのよ」
——普段はどういう生活なんですか?
 「サクランボつくってんの。品種? 佐藤錦とか紅秀峰とかナポレオンとか。それと歌手として東京の所属事務所がとってくる仕事で全国まわってる。まあ巡業ですわ」
 「で、巡業が終わればここに帰って孫の顔を見ながら農業をやると。このスタイルが自分には1番合ってるみたいだね」
——「山形県孫様」だけ書いて投函しても大泉宅に届くとか。
 「だね。あと道歩いてたら指さされて『あっ孫だ』なんてね(笑)」
 
4月に新曲「いのち」

——4月に新曲「いのち」が出るんですよね。
 「この曲はもともと『孫』に続く第2弾『孫びいき』のB面でした。当時、長男で慎太郎の父親が急性骨髄性白血病と診断され、最後は自分の骨髄を移植して奇跡的に助かりましたが、この間に痛感した『命の重み』を訴えた曲です」
 
訴えたい命の重み

 「それをどうして復活させるかっていうと、今の時代、新聞やテレビを見ても暗いニュースばっかりじゃないですか。人を殺めたり自ら命を絶ったり。そんな時代だからこそ改めて聞いてもらいたいとニューバージョンを出すことにしました」
——(CDを聞かせてもらって)お世辞抜きでいい曲だと思いますし、何だか売れそうな気がする。でも当たり前だけど歌ウマいですよねえ。
 
現役続けて「ひ孫」を

 「今の1番の夢は慎太郎が大きくなっていつか嫁さんもらうことになって、その披露宴で『孫』歌うことさ。それまでは死なれね(笑)」
——慎太郎くんちに子どもが生まれたら「ひ孫」出して下さいよ。
 「ハハハ、よく言われるっけね」