NEWSな山形人／天才じゃなく努力の子どもでした

　メダルを取った瞬間は信じられず、お母さんに２度３度「銅メダルだよ！」と絶叫したほど。試合後のインタビューを見て「こんなに成長したか」と思いました。海外でも通じるように「条治」と名づけた甲斐がありました。

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　条治が小学１年の時に西蔵王近くに転居しました。学校からの帰り道はずっと上り坂で体力はここでついたんでしょう。帰ってくると常に「腹減った」でした（笑）
　小学校の運動会で条治が走る番になるとあちこちから「ジョージ」の声援がかかったのを覚えています。人懐（ひとなつ）っこくてすぐに人気者になるのは昔からです。

　３人の兄といつも一緒に走り回ったり、木登りしたりして遊んでいました。スケートを始めたのは長兄の影響。速くなったのは競い合えた次兄がいたおかげでしょう。
　子どもたちには「お前たちは天才だ」と言って育てましたが、本当は天才なんかじゃない。条治もすごく努力する子です。４年前のトリノは調整ミスがたたってメダルに手が届かなかったけど、すぐに肉体改造して再スタートを切り、今回の結果につなげました。
　これからの目標はやっぱり前人未到の３３秒台を出すこと。長く活躍して子どもたちに喜んでもらえる存在になってほしいですね。