徹底して山形に密着したフリーペーパー

NEWSな山形人/被災地ハイチを訪れ惨状を目の当たりに

2010年2月26日
NPO法人 徳洲会医療救援隊 山形徳洲会病院 管理栄養士 鑓水 弘樹 さん
NEWSな山形人/被災地ハイチを訪れ惨状を目の当たりに

 1月12日に大地震に見舞われたハイチをNPO法人・徳洲会医療救援隊(TMAT)の一員として訪れ、21日から30日の間、管理栄養士の立場から現地での救援活動の支援に当りました。
 出身は山形市で、被災地はもちろん発展途上国に足を踏み入れたのは初めて。ただ災害医療には以前から興味があって研修を受けたこともありましたし、現地の治安悪化が予想されるなか、女性が多い管理栄養士の中では少数派の男性だったことが派遣の決め手になったようです。
 救援隊は医師や看護婦ら11人で、首都ポルトープランスの民家にベースキャンプを設営し、医師らは病院での医療活動、私は全員分の食事を用意するのが仕事でした。食材調達で街に出かけることも多く、惨状を目の当たりにしました。

NEWSな山形人/被災地ハイチを訪れ惨状を目の当たりに

 日中30度を超す暑さの中をエアコンなしの車で巡るのですが、瓦礫の下で放置された死体や野ざらしの排泄物などで表現しようもない臭いが充満し、大災害の恐ろしさを否応なしに痛感させられました。
 以前から貧困な国であったせいか、現地の人たちが食べ物や水をことのほか大切に扱うことにも日本との違いを感じました。被災地での救援活動は常識とは違った発想が必要なんだと思います。