交通事故減少に向け=投稿
2010年2月26日
山形県内の2009年の交通事故犠牲者は50人で、1955年以降では3番目に少なかった。

目立つ高齢者の被害
ただ65歳以上の高齢者は28人と前年比6人増。全体の56%を占め、多くが道路横断中の事故。運転者の多くは「うっかり」「ぼんやり」「勘違い」などで事故を引き起こすケースが多く、「運転に集中する」「交通ルールを守る」といった基本的なことが守られていないようだ。
思いやり運転を
ゆっくりとした高齢者の歩行速度を考慮に入れた「思いやり運転」を基本に、高齢者に自車の存在を知らせるため早目にヘッドライトを点灯することも心がけて欲しい。
一方、高齢被害者は9人が夜間に事故に遭っており、このうち夜光反射材を着けていたのは1人だけ。ドライバーと同様、夜光反射材を使って自分の存在を知らせることが求められる。
有用な運転記録証明書
複数のドライバーを抱える事業者には自動車安全運転センター発行する「運転記録証明書」を役立ててもらいたい。運転者の過去5年間の運転実態を証明するもので、ドライバーの運転特性を把握できるほか、付随発行されるSDカードは安全運転者の証として自覚を高める効果がある。
(自動車安全運転センター山形事務所長 松田 義之)