ガンバレ!J1モンテディオ山形
2010年2月12日
第1次グアムキャンプを終え、モンテは7日から第2次雲仙キャンプに入りました。練習試合も始まっていますが、今季のキープレーヤーを1人挙げるとすれば、鹿島アントラーズから移籍してきた増田誓志選手です。
増田選手のプレースタイルは、パスを受けたり出したりしながら豊富な運動量でピッチを広く移動していくところです。ボールを扱うテクニックもあり、攻撃では間違いなくチームをレベルアップさせてくれる選手です。
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しかし小林伸二監督は、ボールを奪われた後はすぐに自分のポジションに戻るよう選手全員に指導しています。攻撃がうまくいき、シュートまで持ち込めれば問題はありませんが、実際は途中でボールを奪われるケースが大半です。
その時に1人でもポジションへの戻りが遅い選手がいると、そこを起点に相手の攻撃を受けることにもなりかねません。間に合わないときは他の誰かがカバーすることもできますが、「攻撃していてポジションから遠く離れてしまったから戻らなくていい」という例外はないのです。
その時に1人でもポジションへの戻りが遅い選手がいると、そこを起点に相手の攻撃を受けることにもなりかねません。間に合わないときは他の誰かがカバーすることもできますが、「攻撃していてポジションから遠く離れてしまったから戻らなくていい」という例外はないのです。

増田選手は「山形は守備がいいチーム。自分が入ることでその良さを崩したくない」とまずはモンテのチーム戦術に合わせようとしていますが、それに固執してせっかく持っている攻撃面の良さを出せないのももったいない話です。
モンテの戦術の中で増田選手自身が自分を生かす道をどのように見つけていくのか——。ぜひ背番号8に注目してみて下さい。
モンテの戦術の中で増田選手自身が自分を生かす道をどのように見つけていくのか——。ぜひ背番号8に注目してみて下さい。

佐藤 円(さとう・まどか)
1968年、山形県鶴岡市生まれ。ウェブサイト「J's GOAL」やサッカー専門紙「EL GOLAZO」等でモンテディオ山形担当ライターとして活動中。
1968年、山形県鶴岡市生まれ。ウェブサイト「J's GOAL」やサッカー専門紙「EL GOLAZO」等でモンテディオ山形担当ライターとして活動中。