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荘内銀行 頭取 町田 睿 氏

2008年1月11日
町田 睿(まちだ・さとる) 1938年(昭和13年)秋田生まれ。62年、東大法卒後、富士銀行(現在のみずほ銀行)へ。人事部副部長、市場開発部長、総合企画部長、常務を経て94年に荘内銀行副頭取。95年から現職。69歳。
荘内銀行 頭取 町田 睿 氏

創業130周年 「自己変革の年」に——

──創業130周年の節目の年ですね。

地域に感謝と報恩

 「ひとえに地域の皆様に支えて頂いた賜物と肝に銘じています。感謝と報恩の思いから、これまで以上に地域から求められる銀行を目指していきます。今年はその実現に向け、行員一人ひとりが自ら考えて実践する『自己変革の年』にしたい」
 「昨年12月に銀行窓口で保険販売が解禁されたのを機に、基幹となる7店舗で平日7時までの営業と土日営業を導入しました。変化に対応するには多くの課題がありますが、それを乗り切ったところにこそ成長がある。この7店舗での取り組みを『自己変革』のスタートと位置づけています」

収益力高いISB

——郵便貯金といち早く提携したり、商業施設内のインストアブランチ(ISB)を積極展開したりと、これまでも十分に変革されてきたと思いますが(笑)

 「行員一人ひとりの意識改革はまだ途上です。ただ10年前から始めたISBの成功は大きい。店舗は大半が女性だけ、しかも契約社員が半数以上という形態ですが、コスト削減や営業時間の延長などで収益力は通常の店舗よりはるかにいい。このノウハウを通常店舗にどういかしていけるかがカギを握るでしょう」

——創業130周年の年は頭取に就任されて13年目。十分の一の歴史を支えることになります。

頭取在任13年目に  

 「振り返ればこの間、バブル崩壊に伴う土地や株式の暴落、証券会社・銀行の相次ぐ破たんなど、金融機関を取り巻く環境はガラリと変わりました。未曾有(みぞう)の変革といっていい。県内は比較的平穏でしたが、私自身が理想に燃えて(旧殖産銀行との)合併を目指し、結局は挫折してしまいました」

「幻」に終わった合併

——町田さんが腕力を振るい過ぎたという解説が一般的ですね(笑)。

 「私はあくまで対等合併を志向し、互いのいい点を補完し合えればと思ったんですが、交渉の過程で『それじゃ対等にならない』ってこともあったり…。全国での例を見ても、つくづく対等合併は難しいものです」

規模より質を重視

——今後の再編は?

 「規模より質を重視していきたい。投資信託や年金保険の取扱高は東北の地方銀行の中で最大です。先の保険販売などと合わせ、新商品や新制度に果敢に挑戦していくことで道は開ける。そのためにも『自己変革』が必要なのです」