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《おしえて!編集長》 住宅版「エコポイント」って?

2010年1月22日
 やまコミ編集部員の安斎タエ子です。エコポイントといえば対象は家電製品だけだと思っていたら、昨年12月からは環境に配慮した家を建てる場合にもポイントがもらえるようになったんですって。実は我が家も築100年(!!)が過ぎ、両親は建て替えを考えてるみたい。そこで住宅版エコポイントのこと、編集長に聞いてみました。
 
《おしえて!編集長》 住宅版「エコポイント」って?

そもそもエコポイントって何でしたっけ?

 家電で始まった制度

 「環境に優しい商品を購入すれば国からもらえるポイントさ。貯めたポイントは他の商品やサービスと交換できる」
 「本来は地球温暖化防止の環境対策だけど、景気対策や地上デジタル放送の普及も狙い、昨年5月15日から省エネ型のエアコンと冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビの3つを対象に始まった」
 
 景気対策には威力

 「税金を3000億円も投入することから当初はバラまきって批判もあったけど、いざ始めてみたら消費者に好評で、特に薄型テレビなんて1年前の1・5倍ペースで売れてるみたいなんだ」

 民主党政権下でも継続

 「だから自民党から民主党に政権が代わっても制度は継続されることになり、しかも3月末で終わるはずだったのが今年末まで延長される見通しになってる。それだけ景気対策に役立ってるって判断なんだろうな」

《おしえて!編集長》 住宅版「エコポイント」って?

家電製品で効果があったエコポイントを住宅でも、というわけですね。

 2匹目のドジョウ?

 「そういうこと。今ってホラ、景気が悪くていろんな商品やサービスの需要が落ち込んでるけど、特に悪いのが住宅なんだ。だってこれだけ雇用不安だ給料カットだって騒がれてる時代に、多額の借金して家を買おうっていう気にはなかなかなれないよね」
 
 落ち込む住宅着工戸数

 「というわけで昨年1年間の全国の住宅着工戸数は80万戸前後とみられていて、100万戸の大台を割るのは1967年以来42年ぶりなんだって。県内も良くない。県土木課の調べだと、昨年1〜11月の住宅着工戸数は4247で前年同期に比べると30%近く落ち込んでる」

ヒェー!ヒェー!ヒェー!

 転換期の住宅業界

 「リアクション大きすぎ(苦笑)。ただ住宅業界は今『量』から『質』への過渡期にあるんだ。メーカーは耐震性や耐久性に優れた『長期優良住宅』に力を入れるようになっていて、住宅ローン減税が多く受けられることもあって同住宅の売れ行きはまずまずらしい」

 業界からは期待の声

 「こうした『質』への転換の動きとエコポイントが合わされば効果はそれなりにあるんじゃないかな。実際、不振にあえぐ業界からは早くも救世主のように思われてる」

《おしえて!編集長》 住宅版「エコポイント」って?

具体的な中身って?

 1ポイント1万円

 「詳しくは右の『住宅版エコポイントQ&A』を参照してほしいんだけど、まず新築の場合は昨年12月8日以降に着工した物件、リフォームの場合は今年1月1日以降に着手した物件が対象だ」

 新築で30万円

 「1ポイントは1円で、新築の場合は『トップランナー基準』と呼ばれる省エネ法の基準を満たしていれば30万ポイントがもらえる。同基準を満たす工事費は通常で30万円程度とされてるから、エコ住宅を発注しても建築主はポイントで相殺できることになる」

でも新築が数千万円単位の買い物だって考えると、もう少しポイント欲しい気もしますよね。

 「確かにね。100万は欲しいっていう声もあるけど予算上の制約があるからね。ただリフォームは窓の2重サッシ化や複層ガラスへの交換について窓ごとに一定のポイントがついて、平均的な住宅で15万ポイント程度になりそうだ」
 
 住宅機器メーカーも期待

 「ポイントの付与率が新築より高いからメリットを感じる人は多いだろう。住宅機器メーカーも新しい断熱窓商品の販売増に期待をつないでる」

《おしえて!編集長》 住宅版「エコポイント」って?

県民のエコ住宅への関心って高いんですか?

 県・芸工大でも取り組み

 難しい質問だけど、東北では全般的に二酸化炭素(CO2)の排出を抑える高断熱・高気密型の住宅の普及が遅れているとされる。山形は特に夏は暑くて冬は寒いわけだから、独特の気候にあったエコ住宅があってもいいよね」
 「そんな観点から環境省の補助を受けて県が東北芸術工科大学と取り組んでいるのが『山形エコハウス事業』。太陽光発電や木質ペレットを使用してCO2排出をほぼゼロに抑えるモデルハウスを芸工大敷地内に建設中で、山形発のエコ住宅として全国に発信していく計画だ」