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村田先生の消化器系のお話/胃潰瘍(いかいよう)

2009年12月25日
 今回は比較的なじみの深い胃潰瘍のお話です。

あの漱石、イチローも

 夏目漱石の死因は胃潰瘍とされていますが、現在では胃潰瘍で命を落とすことはほとんどありません。ただマリナーズのイチロー選手が今年ストレスから胃潰瘍になり開幕から8試合欠場したように、現代人がかかりやすい病気のひとつです。

 村田先生の消化器系のお話/胃潰瘍(いかいよう)

下血(げけつ)や吐血(とけつ)も

 胃潰瘍というのは簡単に言えば、「胃の表面に深い傷ができてしまう病気」です。一般には女性より男性が罹(かか)りやすいとされます。症状は腹痛が典型的です。
 潰瘍から出血する場合もあり、出血がじわじわと少しずつの場合には黒い便が出て、経過が長くなれば貧血になり、疲れ易い・だるいといった症状がでることがあります。出血が激しい場合は吐血したり、血便が出たり、出血で血圧が下がれば意識を失うというような事もあります。
 
診断に有効な胃カメラ

 原因は(1)胃の粘膜の中にピロリ菌がいる(2)痛み止めの薬を内服している(3)強いストレス状態にある——などが考えられます。
 胃潰瘍かどうかを診断するのに最も有効なのは胃カメラです。胃カメラで潰瘍から出血を認めれば、その場で止血処置も行えます。
 
治療法は内服薬が基本

 治療法は抗潰瘍薬の内服が基本です。胃粘膜にピロリ菌がいる場合は除菌すれば再発防止につながります。
 痛み止めを内服していれば止めるようにします。ストレスがかかっているようならストレスを解消する事が大事です。


 村田先生の消化器系のお話/胃潰瘍(いかいよう)
村田 光太郎(むらた・こうたろう)
1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。