徹底して山形に密着したフリーペーパー

ガンバレ!J1モンテディオ山形

2009年12月11日
 われらのモンテディオ山形が見事にJ1残留を決めてくれました。今季の全日程が終わって最終成績は10勝9分け15敗の15位。最後は勝てずに目標の勝ち点40台に乗せることはできませんでしたが、「ダントツ最下位」という下馬評を完全に覆し、来シーズンもJ1の舞台がモンテを待っています。

 「山形で興行を打っても1万人はなかなか集まらない。モンテがそれを2週間に1回のペースでクリアしているのは凄い!」。シーズン終了直後、小林伸二監督が気心の知れた首都圏在住の仲間と食事をしている時にこんな指摘を受けたそうです。
 
平均1万人超を動員

 山形でも「花笠まつり」「日本一の芋煮会」「上杉まつり」など数万人単位の動員を記録するイベントはありますが、カップ戦も入れると年間20試合、定期的に1万人以上集まるイベントとなると県内では皆無です。
 モンテのリーグ戦17試合での動員数は平均1万2056人。相手が浦和レッズやアルビレックス新潟など動員力のあるチームとの対戦では県外者も数千人単位で山形に押し寄せ、スタジアムの内外で飲食店を利用したり、交通手段を利用したり、宿泊したりしてお金を落としていってくれるのです。

ガンバレ!J1モンテディオ山形

大きい地元への波及効果

 モンテの波及効果はあらゆるところに表れています。来シーズンにはベガルタ仙台との「みちのくダービー」が再開され、さらに楽しみなカードが増えることになります。
 J1に昇格して1年で目に見える効果が出ているわけですから、これが3年、5年、10年と続けば「チリも積もれば」どころの話ではありません。モンテが掲げる「J1定着」にはそうした楽しみもあります。
 
フェアプレー賞を獲得

 嬉しいニュースも飛び込んできました。「モンテがJ1初タイトルを獲得!」。そのタイトルとはフェアプレーに徹したチームに与えられる「フェアプレー賞」。これは警告(イエロカード)、退場(レッドカード)、出場停止など反則ポイントを加算し、さらに警告・退場がなかった試合1試合につき3ポイントを引いてリーグ戦の試合数と同じ34以下をクリアしたチームに与えられるものです。7日に東京で行われたJリーグの年間表彰式「Jリーグアウォーズ」で受賞しました。
 
高円宮杯は逃しても…

 やはりポイントをクリアしたジュビロ磐田とともに受賞しましたが、もっとも反則ポイントが少なかったチームに与えられる「高円宮杯」は磐田が受賞しました。
 モンテも磐田も1年を通して退場者が0で出場停止の回数も同じ。さらに警告数はモンテのほうが磐田よりも少なかったのですが、無警告試合が1試合少なかった磐田のほうが反則ポイントが少なかったのです。

価値は変わらず  

 ただ、これは計算上のことで、モンテのフェアプレー精神の価値が下がることはありません。
 フェアに戦うと実は試合でも有利な状況につながります。J1でのモンテは戦力的に厳しく、守備の時間を長く強いられる試合がほとんどでし た。守備的なチームほどファウルの数は増えてしまうものです。そのなかで最も警告数が少なく、退場者を1人も出さなかったことは選手層が厚くないモンテにとって他チームとの戦力差を縮めるひとつの要因にもなりました。
 
おらほのフェアなチーム

 今年のJ1残留も「フェアに戦ったからこそ」で、そういう側面からもフェアプレー の大切さを改めて実感します。
 自分が応援しているチームがフェアでクリーンなチームであることは、それ自体とても誇らしいことです。学校や職場でモンテの話題になった時、あるいは県外の方にモンテを紹介する時、「モンテはフェアに戦うチームなんだよ」とぜひ自慢してください。


ガンバレ!J1モンテディオ山形
佐藤 円(さとう・まどか)
1968年、山形県鶴岡市生まれ。ウェブサイト「J's GOAL」やサッカー専門紙「EL GOLAZO」等でモンテディオ山形担当ライターとして活動中。