徹底して山形に密着したフリーペーパー

<荒井幸博のシネマつれづれ> 「スノープリンス・禁じられた恋のメロディ」「ウルルの森の物語」

2009年12月11日
山形ゆかりの2作品

 12月は家族で楽しめる邦画が2本公開される。しかも2本とも山形県ゆかりの作品だ。

<荒井幸博のシネマつれづれ> 「スノープリンス・禁じられた恋のメロディ」「ウルルの森の物語」

小山薫堂氏が書き下ろし

 12日公開の「スノープリンス・禁じられた恋のメロディ」の脚本は東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科学科長で「おくりびと」のシナリオを手がけた小山薫堂氏の書き下ろし。撮影は庄内地方。
 舞台は昭和初期の雪深い寒村。両親を亡くして祖父、秋田犬チビと暮らす10歳の草太は貧しさゆえ学校にも通えない。幼馴染(おさななじみ)の早代に恋心を寄せるが、早代は村一番の資産家の娘で厳格な父親は交際など許さない。
 草太はサーカスでピエロに扮(ふん)する青年を慕うようになり、その青年の励ましで早代の誕生祝いに絵を描いて贈ろうとする——。
 草太を演じるのはジャニーズJrの森本慎太郎で、妬み嫉みを知らない心根の透明な美しさを好演していて、その健気さが涙を誘う。香川照之、浅野忠信ら実力派俳優が脇を固める。

<荒井幸博のシネマつれづれ> 「スノープリンス・禁じられた恋のメロディ」「ウルルの森の物語」

新庄市出身の長沼監督

 山形ゆかりのもう1本は19日公開の「ウルルの森の物語」。メガホンをとった長沼誠監督は昭和37年に新庄市で生まれた。日本テレビで数々描いた感動作。
 出演は船越英一郎、深田恭子、よゐこの濱口優、光石研、桜井幸子ら多彩なキャストが並ぶが、大自然の中のキタキツネ、エゾシカ、エゾリス、シマフクロウ、メジロワシなど25種の野生動物たちも重要な役割を担っている。


<荒井幸博のシネマつれづれ> 「スノープリンス・禁じられた恋のメロディ」「ウルルの森の物語」
荒井幸博(あらい・ゆきひろ)

1957年、山形市生まれ。シネマ・パーソナリティーとして数多くの地元メディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。