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村田先生の消化器系のお話/食道がん

2009年11月27日
 食道がんとは文字通り「食道」で発生する「がん」です。

患者数1万人、増加傾向

 食道とは喉(のど)の奥から胃まで食べたものを運ぶ管状の器官で、内側の粘膜の層、外側の薄い筋肉の層で構成されます。周囲には心臓、肺、大動脈、気管、気管支、神経などがある胸の中心部の縦長の空間にあります。
 国内の食道がんの罹患者数は約1万人。胃がんに比べると8分の1ですが、近年は微増傾向にあります。年齢では50歳以上に多く、60歳代がピークです。圧倒的に男性に多く、喫煙者、飲酒機会の多い人、熱い飲食物が好きな人に多いとされます。
 
初期は自覚症状なく

 食道がんは食道粘膜から発生して次第に広がっていきます。症状ですが、粘膜内にとどまる早期の段階ではほとんど自覚できません。進行するにつれ嚥下(えんげ・物を飲み込むこと)時の痛みや胸に食べ物が詰まった感じ、嚥下困難(物を飲み込むのが困難になること)などの症状が出ます。さらに進行してがんが周囲の臓器に広がっていくと様々な症状が現れます。

村田先生の消化器系のお話/食道がん

早期発見なら胃カメラで

 早期の食道がんは手術せずに胃カメラを使って切除できる場合もあります。無症状で見つかれば多くの場合は胃カメラで治療できます。ですが進行している場合は手術に加えて抗がん剤による化学療法や放射線療法が必要になります。
 
酒と煙草は要注意

 食道がんは早く見つける事が大切です。そして、その診断には胃カメラが最も適しています。50歳以上の男性で、お酒と煙草がお好きな方には年に1回の胃カメラをお勧めします。


村田先生の消化器系のお話/食道がん
村田 光太郎(むらた・こうたろう)
1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。