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考えてみませんか お金のこと/家計簿のススメ

2009年6月26日
 今回は家計簿のお話です。一昔前はテレビのホームドラマなどで夕飯の後片付けを終えたお母さんがちゃぶ台の前に座り、ソロバンと鉛筆を手に家計簿をつけているシーンがよくみられたものです。読者の皆さんは家計簿をつけていますか?
考えてみませんか お金のこと/家計簿のススメ

多い「挑戦したが挫折」

 山形在住の20歳代〜50歳代の26人(男性6人、女性20人)に聞いてみたところ、家計簿をつけている人は4人(全員女性)、つけたことがないという人は7人(男性は全員)。残る9人は過去にトライしたものの結局は挫折したという経験の持ち主でした。

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サザエさんも苦虫

 挫折した人たちに理由を聞いたところ多かったのが「つけるのが面倒になった」「つけても何も変わらない」でした。「つけていると気が滅入ってしまう」という回答もありました。そういえばサザエさんも家計簿をつけているシーンでは必ず困った顔をしています。中には「当初の目的を達成したのでやめた」という人も。これは挫折ではなく成功例ですね。
 
利用者は効果を実感

 つけている人につけ始めたきっかけを聞いてみると「結婚」が最も多く、次に「就職」「具体的な目的のため」などが続きました。「つけて役に立っていますか」という質問には4人全員が「役に立っている」との答えでした。

節約が習慣に

 家計簿とは文字通り家庭の会計(家計)の収支を記録する帳簿です。つけていると無駄な出費や節約すべきところなどが自然と浮かび上がってき
て、予算を立てて生活するという習慣が身についてくるものです。家計簿をつけるポイントはいくつかあり、それを紹介してみましょう。

考えてみませんか お金のこと/家計簿のススメ

(1)長続きの工夫をする

 家計簿は人に見せる必要はなく、自分で無理なく続けられるスタイルを探しましょう。特に主婦の方は忙しいので必要最小限の項目だけで十分です。また食材などほぼ毎日買うものはこまめに、光熱費などは月末にまとめるなど、つけ方に工夫しましょう。

(2)理由・目的を持つ

 家計簿をつける理由・目的を作りましょう。
 「マイホーム」「老後の資金づくり」「100万円貯める」「無駄を見つける」など、理由や目的があればモチベーションが保てます。

(3)家庭の歴史と心得る

 大事だと思ったことは書き記しておくことです。年月日、支払先、金額、一口メモなど。最近では年金記録漏れの認定に役に立ったというケースもあったそうです。

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(4)楽しむことを忘れずに

 家計簿は基本的には支出を抑えるのに役立ちます。かといってケチケチするのではなく「無駄を省く」「エコな暮らしをする」といった前向きのとらえ方をしましょう。

(5)相談者を見つける

 相談できる人がいることは重要です。むやみにいろんな人に家計簿を見せるという意味ではなく、同じような境遇や信用できる人と出会えれば最高です。じっくり探してみてください。


考えてみませんか お金のこと/家計簿のススメ
加藤 和弘(かとう・かずひろ)
1958年山形市生まれ。81年東北学院大経済学部を卒業後、大和証券投資信託販売(現在の三菱UFJ証券)入社。92年に山形にUターン、会計事務所勤務を経て2001年に「プランニングオフィス加藤」を設立。