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考えてみませんか お金のこと/医療保険あれこれ

2009年9月25日
 日本は公的医療制度が充実しているため、従来は病気やケガなど万一に備える医療保険は生命保険の特約の扱いでした。入院給付金なども見舞金と認識している契約者が多かったようですが、最近になって新しい医療保険が続々と登場しています。

公で補えない部分を保証

 例えば70歳未満の人が1カ月入院して医療費が100万円かかったとします。健康保険や高額療養費制度を利用すればこのケースでは自己負担限度は87430円になります(図)。1日当たりの負担額は3000円弱ですが、これは医療費全額が健康保険の適用になった場合です。

考えてみませんか お金のこと/医療保険あれこれ

 健康保険の適用外のものとして差額ベッド代(使用時のみ)や入院時の食事代などがあります。病院により異なりますが、差額ベッド代と食事代を1日6000円とすれば入院した時の1日当たりの自己負担は約1万円になります。こうした支出を補う手段が医療保険というわけです。

目立つ先進医療対応型

 最近の特徴は先進医療に対応した商品が増えている点でしょうか。先進医療とは大学病院など高度な技術と施設を持つ医療機関で行われる最先端の医療のうち、厚生労働大臣によって承認を受けた医療機関で行われる特定の医療を言います。
 先進医療に認められると健康保険の適用を受けますが、全額ではなく技術料の部分は自己負担です。例えば先進医療と認められているものに悪性腫瘍に対する陽子線治療、固形がんに対する重粒子線治療があります。
 
技術料はマチマチ

 気になる技術料ですが、特に決まっているわけではなく医療機関によって異なるのが現状のようです。平成17年7月から18年6月に実施された例でいえば、平均200万から300万円という報告があります。
 
情報収集が大切

 日本における医療保険の歴史はまだ浅く、加えて日々進む医療技術や公的制度の見直しなど環境の変化は今後とも続きます。医療保険も新しいタイプが出ると思われます。定期的に新しい商品の情報を得るのが大切です。


考えてみませんか お金のこと/医療保険あれこれ
ファイナンシャルプランナー
加藤 和弘(かとう・かずひろ)