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村田先生の消化器系のお話/腹部超音波検査

2009年9月25日
 今回は腹部超音波検査のお話です。この検査はエコーとも呼ばれ、消化器内科では最も手軽で有用な検査ですが、婦人科でも広く使われているようです。

音波で画像作成

 検査のやり方はプローブと呼ばれるシャモジを厚くしたような器具を腹部にあてます。プローブから人間には聞き分けることができない周波数の音波を出し、ハネ返ってきた音波を感知して画像を作ります。この原理はコウモリやイルカが相手のいる場所や障害物を確認したり、漁船に搭載した魚群探知機が魚の群れを探るのと同じ仕組みです。

村田先生の消化器系のお話/腹部超音波検査

検査は簡単

 検査は朝食を食べなければその場でできます。肝臓・すい臓・胆のう・総胆管などが観察でき、胆石症や肝硬変などはこの検査だけで診断できることもあります。経過を追って観察する必要がある慢性肝炎や脂肪肝などにも有用です。
 
似た検査法のCT

 腹部超音波と同じようにコンピューター断層撮影法(CT)という検査法があります。ただCTはX線を使って体の断面の画像をつくるため、X線を浴びてしまうのは避けられません。また造影剤を使うこともあり、その場合はわずかながら造影剤の副作用が出てしまう可能性があります。
 
検査に不適な体格の人も

 ただ腹部超音波検査では受ける人の体格的な問題でうまく検査ができない場合があり、そういう時には診断にCTが必要となる事もあります。このように腹部超音波検査とCTでは一長一短があります。


村田先生の消化器系のお話/腹部超音波検査
村田 光太郎(むらた・こうたろう)
1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。