徹底して山形に密着したフリーペーパー

《おしえて!編集長》 最新 県内食品スーパー事情

2009年9月11日
 やまコミ編集部の安斎妙子です。私もですけど読者の皆さんも食品スーパーって日常的に利用しますよね。その食品スーパーが全国でも、ここ山形でも大変なことになっているようです。そのあたりの事情を編集長に聞いてみました。
《おしえて!編集長》 最新 県内食品スーパー事情

編集長、何やら浮かない顔されてますけど。

 街中の老舗、相次ぎ廃業

 「いやさあ、漆山にあった食品スーパーの『まるり』が8月末に閉店しちゃっただろ。あそこ魚の仲卸業者が親会社だっただけに海産物の品ぞろえが豊富でさ、しょっちゅう車で買いに行ってたんだ。城南町のショッピングセンター吉田の海産物コーナーも『まるり』だったんだけどね」
 「あと若葉町にあった『リカー&フードたなか』も7月11日に閉店した。オープンは昭和27年っていうから俺が生まれる前で、57年の歴史に幕を下ろしたことになる」

街中の小さなスーパーが次々に閉鎖に追い込まれてるわけですね。

《おしえて!編集長》 最新 県内食品スーパー事情

 県内のいたる所でも?

 「そうだね。ここ1〜2年だけをみても銅町にあった『卸値市場』、瀬波にあった『ブンブン』なんかが姿を消した。俺の目の届くところは山形市周辺だけだけど、想像するに県内のいたるところで中小零細の食品スーパーが危機に立たされてるはずだ」

どうしてそうなっちゃったんですか?

 背景は競争激化

 「競争激化につきる。今の時代ってホラ、デフレだろ。安くしないと消費者が買ってくれないわけだ。その象徴で分かりやすい例が弁当。西友ってところが4月に298円の弁当を売り出してヒットして、その流れが全国に広がってる」

298円っていったらコンビニや持ち帰り弁当チェーンもビックリ。飲み物を一緒に買っても500円でお釣りがきますよ!

《おしえて!編集長》 最新 県内食品スーパー事情

 200円代弁当  県内にも

 「食材の大量仕入れが可能な大手スーパーしか出来ない芸当で、県内だとヤマザワ、ヨークベニマル、マックスバリュ、おーばん、生活協同組合共立社が始めてる」
 「そんなことされたら街中のスーパーはたまらんわな。B29に竹ヤリで対抗するようなもんで(古いか、この比喩)、どうしたって客足は流れちゃうよね」

この前、ある大手スーパーに行ったらセルフのレジコーナーがありました。

 セルフレジも登場

 「それも大手スーパーの今の流れ。コーナーにセルフレジを4台置いて不正監視や問い合わせ対応のための係員1人を配置するのが基本形で、4人必要だった店員が4分の1に減らせる。人件費が削減できて、値引きののりしろにできるわけだ」
 「県内だとヤマザワが昨年7月に北町店で導入したのが第1号みたいだけど、1月に天童老野森店で最初に導入したベニマルが急速に増やしていて、今では5店にセルフレジのコーナーがある。県内のセルフレジはこの2社だけだ」

《おしえて!編集長》 最新 県内食品スーパー事情

両雄ですもんね。4ページにヤマザワが福島に初進出って記事が出てますけど。

 ヤマザワ VS ベニマル

 「ヤマザワにとっては福島進出は悲願だったはず。だって県内だけを見るとベニマルに攻め込まれる一方っていう構図だったもの。それも無理もなくて、ヤマザワは県内では拠点拠点に店舗網がほぼ整備されてるから、新たに出店すると自社の店舗同士で競合しちゃいかねない」
 「そんなジレンマを解消し、今回は敵地の町有地に、しかも相手を蹴散らして進出するわけだから溜飲が下がる思いだろう」
 「対するベニマルは面目をつぶされた格好。ヤクザの世界じゃないけど今後は仁義なき戦いが始まるかもね」