東根市で「ひがしね祭」/七夕提灯行列など多彩に
2009年8月14日
東根市の伝統行事「ひがしね祭」が10日から11日にかけ市役所周辺を会場に繰り広げられた。今年で40回目。初日は恒例の市指定無形民俗文化財「動く七夕提灯(ちょうちん)行列」に市内外から訪れた多くの観光客が見入っていた。

七夕提灯行列は江戸末期から明治初期にかけてが起源とされ、七夕の夜に五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全などの願い事を箱型の「田楽提灯」に書いて家に立てていたところ、子どもが持ち出して歩き回ったのが始まりとされる。
40回目の節目となる今年は市内の町内会などから子どもを中心に約3100人が参加、アニメキャラクターが描かれた提灯を手に手に掲げ、電飾を施した60基の山車とともに中心部を練り歩いた。使用された提灯は市民交流広場に飾り付けられるという。
翌日は「おどりの競演」と題し、市内外の20団体がよさこい踊りやヒップホップダンスなどを3会場で披露、集まった観衆を沸かせた。
2日間を通じて初めて飲食スペースを備えた「屋台村」も設けられ、伝統行事の盛り上げに一役買っていた。