徹底して山形に密着したフリーペーパー

《おしえて!編集長》 サクランボ最新事情

2009年5月22日
 いよいよサクランボのシーズン到来! 「天地人」「モンテディオ」「おくりびと」と全国区への階段を着実に登り始めた山形ですが、まだまだ山形のイメージといえばサクランボ(らしいです)。そんなサクランボをめぐるあれこれ、編集長に聞いてみました。
《おしえて!編集長》 サクランボ最新事情

というわけでサクランボなんですが。

今や赤いダイヤ

 「俺が前にいた会社の辞令で初めて山形に来たのが6年前なんだけど、ご他聞にもれず山形ってサクランボのイメージしかなくて、『それは私にサクランボの取材しろってことですか』って食ってかかった記憶がある(苦笑)」
 「来てみると山形は意外に奥深くて、結果的に『土着』することになるんだけど、やっぱ良くも悪くも山形のイメージはサクランボなんだよなあ。音信不通のヤツもこの時期になると『サクランボ寄こせ』なんて連絡してくるし(苦笑)」
 「なぜかこの時期になると山形も県外もソワソワするよね。こんなに季節感があって贈答用に珍重されて、だから高値で取引される果物って他にないもの。まさに『赤いダイヤ』って感じ」

《おしえて!編集長》 サクランボ最新事情

最新事情とかって、あるんですか?

地球温暖化の影響も

 「最新かどうかはわからないけど、地球温暖化の影響は不気味だよね。今シーズンの作柄予想が出るのは来週27日だけど、過去2年は不作に終わっている。着果が悪かったり、2つの実がくっついた『双子果』や果肉が過度に柔らかくなる『ウルミ果』などが報告されてて、これらは温暖化が原因とされる」
 「一方で温暖化でサクランボ産地はどんどん北上し、北海道では20年前に約300ヘクタールだったサクランボ栽培面積が直近では2倍の600ヘクタールに増えてる。もちろんトップは山形なんだけど、山形の約2割まで迫ってきた」
 「お隣の秋田でもサクランボ生産は増えていて、横手市産の佐藤錦は消費地では山形産を上回る評価も得てるんだってさ」

エー、エー、せめてサクランボぐらい山形が1番じゃないんですか。

大競争時代に

 「すべてが大競争時代なんだって。生産者側もそのあたりは十分に認識していて、ここ数年は台湾向けの輸出で将来の布石を打ってる。ただ現地では『酸っぱい』『高い』といった理由でイマイチ苦戦してるらしい」

これからの時期、例年のようにサクランボ盗難事件が報じられますね。

盗難事件の怪

 「あれねえ(苦笑)。これまで犯人らしい犯人は捕まったことないし、何なんだろうね。マスコミ仲間や県警関係者も『不可思議な謎』って言ってる」

編集部注=この後、編集長の発言に不穏当な表現があり割愛しました。

《おしえて!編集長》 サクランボ最新事情

あとサクランボで面白い話って?

東根と寒河江の確執

 「個人的には東根と寒河江の『仁義なき戦い』が好きだな(苦笑)。もともと県内のサクランボ生産量は1位東根、2位天童、3位寒河江の順。だけど早くから寒河江が各種のイベントを駆使して『日本一のサクランボの里』をアピールしてたんだ」

そうでしたっけ。

武闘派・土田セーゴー

 「これに対して東根市長に土田セーゴーさんが就任してから東根が猛烈に巻き返しにでる。土田さんって編集長インタビューにも出てもらったことあるんだけど、山形では珍しい武闘派」
 「で、公共施設の頭にはことごとく「さくらんぼ」をつけるわ、寒河江で定着していたマラソン大会やサクランボの種飛ばし大会の向こうを張って同種のイベントを始めるわで、寒河江側はキリキリ。市長同士も仲悪いらしい」

ふ〜ん、サクランボをめぐってはあちこちで熱くなるんですね。

 「山形じゃ、たかがサクランボなんて言ってられないんだよなあ(苦笑)」