徹底して山形に密着したフリーペーパー

酒田ロケーションボックス 理事長 萩原吉郎さん

2009年3月27日
萩原吉郎(はぎわら・きちろう) 1952年(昭和27年)酒田市生まれ。酒田南高から高千穂商科大(東京・杉並、現在の高千穂大)に進み、卒業後、東京で就職。27歳で酒田にUターンし、地元企業に勤務のかたわら青年会議所活動などを通じて地域おこし活動に参加。2007年12月に設立されたフィルムコミッション「酒田ロケーションボックス」の初代理事長に就任。57歳。
酒田ロケーションボックス 理事長 萩原吉郎さん

酒田訪れる観光客
 「むかえびと」が歓待——

——「酒田ロケーションボックス」って?

「おくりびと」ロケに協力

 「酒田で『おくりびと』のロケが行われた時、仲間を集めて撮影場所の選定やエキストラの確保、スタッフの宿泊場所の手配などで協力しました。この経験をいかして新たな映画作品のロケ誘致につなげ、地元酒田を元気にしたいという思いから発足させました」
 「メンバーは私を含めて青年会議所のOBが中心。年齢や職業は様々ですが、みんな会議所時代のようなイベントというか、お祭り的なものがやりたくてウズウズしていたようです」

——その後『おくりびと』は日本アカデミー賞で10冠、米アカデミー賞外国語映画賞です!

酒田に観光客が急増
 
 「もう、てんやわんや。最初に作成した2000部のロケ地マップはアッという間に品切れになっちゃうし、全国の旅行代理店からのツアー企画の問い合わせは40件超。マスコミからの取材も殺到するし、観光客も目に見えて増えてます」
 「まだ観光客の大半は近隣から日帰りで来られる方ですが、今後は全国や海外から本格的なツアー客も増加する見通しです。酒田に来てくれたファンの方に気持ちよく帰っていただくための『むかえびと』になりたいですね」

——ロケで使われた割烹料理店の保存に動いてるとお聞きしました。

地元の資源を再発見

 「地元住民や市民と『保存活用する会』を結成しました。市や観光物産協会とも連携し、所有者の了解を得ながら内部も見学できるように整備していきたい。閉館していた映画館『港座』も上映を再開する方向で話を進めています」
 「この活動を通じてつくづく感じるのは、見過ごしてきた素晴らしいものが酒田にはいっぱいあったということ。ロケに使われたかどうかに関係なく、埋もれている観光資源、宝を探し出して酒田を盛り上げていきたいですね」

酒田っ子はお祭り好き

 「お祭りがあると酒田の人間は瞬間的に熱くなって盛り上がるんですよ。覚めるのも早いけど(苦笑)。ロケーションボックスが一気呵成(いっきかせい)に設立できたのも酒田っ子気質によるんでしょう」

——酒田のそういうノリの良さっていうか、山形や鶴岡にはないんですよねえ。

 「山形は知りませんが、鶴岡は明らかに違いますよね(苦笑)」