徹底して山形に密着したフリーペーパー

日新製薬 社長 大石 俊樹 氏

2009年2月27日
大石 俊樹(おおいし・しゅんじゅ) 1947年(昭和22年)東京・足立区生まれ。72年に中央大学商学部を卒業後、三菱電機系専門商社の菱電商事(東京・豊島)へ。75年、日新製薬創業者の大石李氏の長女と結婚、専務として入社。84年に38歳で社長就任。この間、積極的な設備投資で2008年5月期まで10期連続増収を達成している。61歳。
日新製薬 社長 大石 俊樹 氏

品質向上に向け
 雇用と設備を拡大——

——つい最近、テレビで山形版のニュース見てたら大石さんが出てきて…。
 「ああ、山形労働局長がいらした時ね」

雇用拡大に貢献

——採用拡大の要請だったそうですけど、やっぱり、勢いがあるってみんなから思われてるんですよ。
 「うちは去年26人採用して、今年は27人を予定してたんだけど、局長がじきじきに来られたということで3〜4人は追加しないと(苦笑)」
 「今の従業員数は約500人。ボクが専務でここに来た当初は40人弱だったから、地元の雇用拡大にはそれなりに貢献してるんだろうな」

後発医薬品で成長

——日新製薬って一般の製薬会社のイメージとはちょっと違いますね。
 「日新製薬は後発医薬品(ジェネリック医薬品)メーカーです。後発医薬品とは先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に同じ有効成分を使って製造するもので、開発費の負担がすくない分、新薬より割安になります」
 「ひところは『品質や安定供給に不安がある』といったマイナスのイメージもありましたが、医療費抑制の一環として政府が医療機関などに対し後発医薬品の使用促進を促していることが追い風になっています」

平成元年から130億円投資

——国道13号沿いにある天童市の本社工場、通るたびに大きくなってますもんね。
 「同じ成分でも品質管理で薬効に差がでてくるというのがボクの考え。だから品質管理の投資には力を入れていて、品質が評価されると新しい仕事が舞い込んでくるようになる」
 「敷地内で工場棟の建設ラッシュが続いたのはこうした事情からで、去年3月にはベルギーの医薬品大手の生産子会社であるソルベイ製薬(東京・北)から埼玉県川越市の工場を取得した。平成元年からの設備投資額の累計は130億円ぐらいかな」
——はあ…。
 「もう本社敷地にはスペースがなくて、新しい工業団地を造成するように天童市に要請してるの。5万平方メートルぐらいは必要なんだ」

事実上の創業社長

——はあ…。大石さん、世間でありがちな二代目社長じゃなくて、実はスゴい経営者なんですね。
 「だからボクが来た時の日新製薬は、設備は古い、不良品は多い、仕事がない、給料は安いっていう最悪の会社だったんだから」
——でも聞くところによると、大石さんは仕事もだけど遊び方もハンパじゃないって(苦笑)
 「器用なだけさ(笑)」