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ヤマザワ「北駅前店」閉鎖の方針/地元住民、存続求め署名運動

2009年2月13日
 食品スーパーのヤマザワがJR北山形駅東口の「北駅前店」を閉鎖する方針であることが明らかになった。ヤマザワでは建物の老朽化を理由に挙げており、3月末での閉鎖を地元に説明済み。ただ周辺の第三小学区内には他に大型の食品スーパーがなく、地元では営業存続を求める声が強まっている。
ヤマザワ「北駅前店」閉鎖の方針/地元住民、存続求め署名運動

 ヤマザワによれば北駅前店(写真)のオープンは1969年で、62年にJR山形駅前に1号店を構えた同社の4号店。現在、山形と宮城にある全60店舗の中では最も古く、売り場面積は600平方メートルと現在の標準的な店舗の3分の1以下だが、周辺に競合店がないことからオープン時から黒字が続いているという。
 ただ築40年以上が経過して建物の老朽化が目立っているほか、旧市街地にあるため増改築するにしても隣接する土地の確保が難しく、やむなく閉店を決めたとしている。
 これに対し地元側は「唯一の大型スーパーがなくなるのは痛い。住民の高齢化も進んでおり簡単に郊外には行けない」(青木賢一郎・宮町五区自治会長)と営業存続を求めている。

ヤマザワ「北駅前店」閉鎖の方針/地元住民、存続求め署名運動

 すでに第三小学区内23の全自治会長の署名を集めた「存続のお願い」を作成、近くヤマザワ側にボールを投げ返す予定だ。
 地元側の一縷(いちる)の望みは山澤進会長(イラスト)が地元の出身で、第三小学校を卒業している点。超のつくワンマンで知られる山澤会長だが、意外に情にモロいところもあり、今後の成り行きが注目される。