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<荒井幸博のシネマつれづれ> 『マンマ・ミーア!』

2009年2月13日
ABBAの名曲とともに
<荒井幸博のシネマつれづれ> 『マンマ・ミーア!』

結婚式の3通の招待状

 エーゲ海に浮かぶ小島でリゾートホテルを営むシングルマザーのドナとその一人娘ソフィが主人公。父親を知らずに育った20歳のソフィは愛するスカイとの結婚を控えて3通の招待状を出す。
 彼女には結婚式でバージンロードを父親と歩くという夢があった。母親の昔の日記を盗み見たソフィは、父親の可能性がある3人の男性に招待状を送ったのだった。
 かくして建築家のサム、銀行マンのハリー、冒険家のビルが島にやって来る。ソフィは会えば誰が父親なのか簡単に分かると思っていたが、そうは甘くなかった。

元カレ3人がはち合せ

 娘がそんなことをしているとは夢にも思わないドナ。20年ちょっと前に時間差で付き合った男たちが一堂に会しているのを目撃、激しく動揺するのだった——。

大ヒットミュージカル

 1999年4月のロンドンでの初演以来、世界170都市以上で上演され、3000万人以上が観たという大ヒットロングラン・ミュージカル「マンマ・ミーア!」の映画化。ミュージカルは70年代半ばから80年代初頭にかけて世界を席けんしたスウェーデンのポップグループABBAのヒット曲をモチーフに構成しており、ABBAファンの私としては一度は観たい舞台だった。
 2002年9月にニューヨークに行った時にブロードウェイで上演していたが、あまりの人気にチケットが取れず口惜しい想いをしたものだった。

<荒井幸博のシネマつれづれ> 『マンマ・ミーア!』

主役熱望したメリル

 映画でドナを演じるメリル・ストリープはブロードウェイ公演を娘と鑑賞し、感動のあまり俳優に手紙を送ったほど。映画化の企画を聞いてドナ役を熱望し、音楽監督でABBAのメンバーだったベニーとビヨルンが実際にメリルの歌を聴いて決定したのだった。

大女優の熱演に感激

 余談だが、ABBAの年間所得がスウェーデンの名車ボルボの年間売上高を抜いて同国1位になった1977年は、メリルが「ジュリア」で映画デビューを果たした年でもあった。
 以来、アカデミー主演と助演女優賞を各1回、ノミネートに至っては最新作「Doubtダウト」も含め15回という現代最高の名女優となったメリル。そんな彼女がミュージカル映画に初挑戦し、見事に歌い踊っている姿を観ているとこちらも幸せな気持ちになってくる。

元気をくれますよ!

 ソフィ役のアマンダ・セイフライドの豊かな表情、透明な歌声も素晴らしい。何よりエーゲ海の美しい風景にABBAの音楽がピッタリフィットしているのだ。
 カーテンコールまでしっかり楽しんでください。ガンガン元気にしてくれますよ。