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お彼岸あれこれ

2023年9月8日
 「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざは知っていても、いざ「お彼岸」と言われてちゃんと理解できていない人も多いはず。そこで今号では、お彼岸の疑問やウンチクを特集します。
お彼岸あれこれ

 お彼岸はいつ? 

 彼岸は春と秋の2回。春彼岸は「春分の日」、秋彼岸は「秋分の日」を挟んで前後3日の合計7日間。それぞれの初日を「彼岸の入り」、終日を「彼岸の明け」といい、春分の日・秋分の日を「中日」といいます。2023年春と秋のお彼岸は以下の通り。

お彼岸あれこれ

 お彼岸って? 

 「春分の日と秋分の日には、太陽が真東から昇って真西へ沈みます。仏教の世界では「ご先祖様のいる彼岸(ひがん)は西に、私たちがいる此岸(しがん)は東にある」とされているため、彼岸と此岸が最接近する春分の日と秋分の日は、ご先祖様へもっとも思いを伝えやすいと考えられています。この期間にご先祖様を供養することを大切にしており、お彼岸にお墓参りや法要を行うことが一般的とされています。

お彼岸あれこれ

 迎え方や準備は? 

 お彼岸の7日間は仏壇にお供え物をしたり、お墓参りをしたりしてご先祖様を供養します。彼岸の入り前までにお仏壇、仏具をきれいにして花や供物を供え、できればお寺の住職を招いてお経をあげてもらいましょう。

 お墓参り基本手順・持ち物 

 お彼岸では、お盆のように決まった行事や飾り付けをする必要はありませんが、中日の前後にお墓参りに行くのが一般的とされます。
 お墓についたらまずは掃除。墓石を洗い、雑草を取るなどしてお墓のまわりをきれいにしましょう。その後、お花を生け、果物やお菓子を供えます。
 食べ物のお供え物は、鳥や猫などに食い散らかされないよう必ず持ち帰りましょう。

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 ぼたもち?おはぎ?なぜお彼岸にお供えするの? 

 春彼岸と秋彼岸のお供えに欠かせないのが「ぼたもち」と「おはぎ」。どちらもモチ米とあんこで作る同じものですが、春は牡丹の花にちなんでぼたもち、秋は萩の花にちなんでおはぎと呼ぶようになりました。また小豆の赤色は厄除けの力を持つとされ、邪気を払うと言われてきました。

 さいごに 

 お彼岸は、先祖を身近に感じて感謝する貴重な機会です。また、お墓の将来について考える良い機会でもあります。お墓の承継や墓じまいなども視野に入れて、どうしていくのか考えましょう。