内科あれこれ/私の治療歴
2023年9月8日
私も今年で64歳、来年には高齢者の仲間入りです。お恥ずかしい話ですが、今回はそんな私の治療歴をお話しします。
高血圧の薬は今も
小さなものは別として、大きな治療としては40歳を少し過ぎたころから始め、現在も続けている高血圧治療です。
それ以前から血圧はやや高めでしたが、ある時期から視界の中にもやもやした糸くずのような影が現れたのです。あわてて眼科の先生に診ていただいたところ、高血圧による眼底出血と指摘されてしまいました。
ちょうど自動血圧計が登場したころで、購入して計測してみると何と200超え!それから降圧薬との長い付き合いが始まったわけです。

SASはCPAPで
睡眠時無呼吸症候群(SAS)も治療中です。SASとは大きないびきをかいていると思ったら急にいびきが止み、長時間、呼吸が止まってしまう症状で、心不全や心筋梗塞(しんきんこうそく)、脳卒中の原因にもなりかねません。
私は中学時代にはすでにSASの症状が現れていたようで、修学旅行先で同級生から「お前のいびきで眠れなかった、それに呼吸が何回も止まって死んだかと思った」と指摘されていました。
治療はCPAPと呼ばれる専用マスクを鼻に装着し、寝ている間も気道に酸素を送り込むというものです。
恐怖感から禁煙
そして禁煙治療です。一般に禁煙は補助療法として薬を使うこともありますが、薬はあくまで補助にすぎず、最終的にはやめようとする意思がないとできません。
私も偉そうなことは言えず、何度かガムなどで禁煙しようとしたのですが全く効果がありませんでした。ただ一度、吸いすぎて死ぬような思いをしたことがあり、その恐怖から禁煙を続けています。


きくち内科医院 院長
菊地 義文
●(きくち・よしふみ)1985年(昭和60年)東北大学医学部卒業。同大医学部第三内科を経て96年に山形市立病院済生館へ。2013年4月に「きくち内科医院」開院。
菊地 義文
●(きくち・よしふみ)1985年(昭和60年)東北大学医学部卒業。同大医学部第三内科を経て96年に山形市立病院済生館へ。2013年4月に「きくち内科医院」開院。