徹底して山形に密着したフリーペーパー

山形県サッカー協会 会長(日本地下水開発会長) 桂木 公平 氏

2008年12月12日
桂木 公平(かつらぎ・こうへい) 1926年(大正15年)大阪市生まれ。49年に京都大学工学部を卒業後、62年、山形市で日本地下水開発㈱を設立して社長に。80年に独自の研究開発により全国で初めて「無散水消雪システム」を実用化、現在この分野での国内シェアは約50%に達する。96年から同社会長。この間、山形県産業賞、三浦記念賞、国土庁長官賞などを数多く受賞。山形県サッカー協会会長のほか山形県スポーツ振興21世紀協会副理事長、山形県日中友好協会理事長なども務める。82歳。
山形県サッカー協会 会長(日本地下水開発会長) 桂木 公平 氏

モンテのJ1昇格
    山形変革の起爆剤に
——

——モンテディオ山形がJ1昇格! 雪国のチームが起こした奇跡です。
 
発足時、資金集まらず

 「Jリーグで唯一、社団法人が運営するクラブがモンテディオ。Jリーグ入りに際しては条件の法人化に向けた協賛企業が集まらず、断念しかけたこともありましたが、Jリーグが規約を改定してくれて社団法人としてJ2に参入できたのが1999年。爾来10年、曲折の末の栄冠です」
 「そもそも私が県サッカー協会会長に就任したのが1983年、モンテの前身のNEC山形サッカー同好会が発足したのが翌84年。92年開催の『べにばな国体』に向けて87年からNEC山形とチーム強化に取り組んできましたから、10年どころか22年ぶりの悲願達成ですね」
 
歳月積み重ねての栄冠

——戦術的なことはさておき、昇格をどう分析されますか?

 「奇跡という表現は長くクラブと関わってきた立場から言えば本意ではない。企業のチームではなく、自治体や個人も参加する 〝おらがチーム〟づくりをコツコツと積み重ねてきた努力が結実したと思います」
 「今年から就任した小林伸二監督という傑出した指導者の存在は欠かせなかったが、J1昇格なんて一朝一夕にできる業ではないんです」
 
募金方式も一案

——これからが大変なんでしょ?

 「資金面でね。Jリーグ入りの時もそうでしたが、山形の人間は篤実だが、反面、冒険心に乏しい。率先して何かやるという気概がないと先に進めない場面もあるんだけどね。まして景気がこんな具合ですから会費の値上げとかはスンナリとはいかないと思います」
 「一案ですが、山形の人口が120万人として、1人当たり1000円の募金を集める。12億円になります。入場料収入も増えるでしょうから、そうすれば現在の年間予算の6億円が15億円規模になり、J1昇格に向けた最低限の条件はクリアできる。皮算用ですけどね(苦笑)」
 
モンテで山形を全国発信

——ボク、これまでサッカーにはあまり興味がなくて、最近になってJ1の試合結果とか見るようになったんですけど、もの凄いパワーをヒシヒシと感じますよね。

 「J1昇格は間違いなく山形を変える力になるはず。だって山形って、これといってPRするもの、ないでしょ。それが全国レベルで売り出せるわけだから、こんなチャンスを利用しない手はない」

——「黒船来航」というか、いろんな意味で山形が大きく変わりそうな予感がしますね。