あなたの目 健康ですか?/(175)ドライアイ
2022年11月11日
日ごとに寒さが増し、空気が乾燥する季節がやってきました。この季節になると毎年、ドライアイの症状を訴える患者さんが目立ちます。
様々な症状が
そもそもドライアイとは、涙の異常により眼の表面の健康が損なわれる病気です。涙が出にくくなったり、涙の質が変化して乾きやすくなったりして生じます。
「目がゴロゴロする」「目が疲れやすい」「目が痛い」「理由もなく涙が出る」などの症状があればドライアイが疑われます。

空気の乾燥は大敵
特に冬は空気が乾燥しやすくなっているうえ、エアコンなど暖房を使うことで室内の湿度がさらに下がるため、ドライアイの患者さんにはツラい季節になります。
対策として有効なのは加湿です。また目にエアコンの風を直接当てないようにするのも効果的です。
スマホやコンタクトも
ドライアイは乾燥だけではなく、様々な原因で生じるとされます。
パソコンやスマホなどのディスプレイ画面を長時間見ていると、自然と瞬きの回数が減り、目が乾きやすくなります。対策としては意識的に瞬きをすることが大切です。
コンタクトもドライアイの原因になります。特に含水率の高いソフトは、涙がコンタクトに移動してしまうため目が乾燥しやすくなるというネックがありました。
ただ最近では新素材を使った乾きにくいソフトも登場しています。
異なる治療法
このように、ドライアイの原因は様々で、患者さんによって治療法は異なります。
若い人からシニアまで、その原因によって適切な治療が必要ですので、お近くの眼科専門医に相談しましょう。


金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。