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《おしえて!編集長》今年の灯油価格は?

2022年10月28日
 朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。寒くなるこれからの時期、気になることといえば暖房用の灯油価格ですよね。電気代やガス代は軒並み値上がりしているだけに、例年にも増してその動向に関心が集まっているようです。
《おしえて!編集長》今年の灯油価格は?

寒くなってきましたね。

 気温は平年並み~低め 

 「そうだね。23日は二十四節気のひとつ『霜降』で、朝晩の冷え込みが増し、霜が降り始めるころとされる。つまり寒さはこれから本格化するわけだ」
「気象庁が25日に発表した11月~来年1月の3か月予報によれば、全国的に冬型の気圧配置が強く、寒気の影響を受けやすいんだって。このため気温は平年並みか低いと予想している。山形を含む北日本日本海側では平年と同様、曇りや雨、雪の日が多いんだってさ」

気になる灯油価格ですが…。

 去年よりさらに高く 

 「それは完全に原油価格と為替の動向次第だね。原油価格の上昇、為替の円安は灯油にとっては値上がりの要因になるし、逆に原油価格の下落、円高は値下がりの要因になる」
 「ただ何やかんや言っても原油は記録的な高値圏にあるし、為替は歴史的な円安水準にあるから、灯油価格も例年に比べれば大幅に高くなってるよね」

《おしえて!編集長》今年の灯油価格は?

ふ~ん

 「資源エネルギー庁が19日に発表した17日時点の灯油の店頭価格(18リットル当たり)は全国平均で2181円で去年の同時期に比べ209円高、県内も2071円で159円高の水準だ」
 「上げ幅だけを見れば10%前後で受け止め方は様々だけど、去年の今ごろは世界的な需給のひっ迫で原油価格は1バレル80ドル台と約7年ぶりの高値をつけ、この原油高を受けて灯油も7年ぶりの高値だった。今年はその高値をさらに上回っているわけだ」

原油価格はこの先どうなりそうなんですか?

 OPECプラスが減産 

 「そこが難しい(苦笑)。まず去年の今ごろの原油高は需給ひっ迫が原因だったけど、その後、2月にロシアがウクライナに侵攻したことで原油価格は3月には130ドル台までハネ上がった」
 「だけど、その後は徐々に値下がりし、9月下旬には70ドル台と侵攻前の水準まで下がってたんだ」

じゃあ灯油も値下がりが期待できると。

 「そう単純じゃないんだな。中東産油国とロシアなどで構成する『OPECプラス』が原油価格の下落に危機感を募らせ、10月上旬に原油を大幅に減産することを決めたんだ。減産で再び需給を引き締め、価格の上昇を狙ったんだね」

見通しは?

 「これによって原油は再び上昇に転じるという見方がある一方で、減産しても下落傾向は続くという見方もある。その根拠は日本を除く主要国では金利引き上げの動きが顕著で、これによって景気が落ち込み、原油の需給も緩むという連想だ」
 「どちらに転ぶかは分からない。さっき日本と他国との金利政策の違いに触れたけど、このことが現在の歴史的な円安につながってる。円安が続けば、仮に原油価格が下がっても相殺されてしまいかねない」

《おしえて!編集長》今年の灯油価格は?

なんだか、灯油の値下がりの可能性は少なそうですね。

 政府、補助金を延長か 

 「政府もそう見てるのかな。ガソリンや灯油の価格高騰対策として、政府が1月から石油元売り会社に補助金を出してるのは知ってるよね。この燃油補助金は当初は3月末までだったんだけど、3度延長され、現在は来年春まで4度延長されることが検討されてる」

 厳しい冬になりそう 

 「すでに食品や生活用品の相次ぐ値上げで家計の負担は増している。一方で灯油を配達する側も燃料費や人件費、車両維持費などの上昇に頭を抱えていて、買い手も売り手も厳しい冬になりそうだね」