値下げ対象を拡大/イオン 円高で300品目追加
2008年11月14日
ジャスコやマックスバリュ、サティなど山形県内のイオングループ各社が食料品を中心に値下げ攻勢を強めている。先月18日から1000品目の商品を10〜30%値下げする特別セール「がんばろう日本!とことん価格」をスタートさせたほか、急激な円高を受けて今月1日から新たに300品目を20〜25%下げる「円高還元セール」も始めた。

「とことん価格」「円高還元セール」とも全国のイオングループ傘下店で実施中。山形県内ではジャスコ5店、マックスバリュ17店、サティ1店。
値下げの狙いは需要喚起。食料品の相次ぐ値上がりや、ひところまでのガソリン価格の高騰などで消費者の節約志向が強まっており、食品販売額で国内最大の2兆円を誇るイオングループとして冷え切った消費マインドを喚起するには思い切った値下げが必要と判断したという。
「とことん価格」はグループ入りしたダイエーと共同で、卸を通さずにメーカーから直接仕入れることで実現したが、輸送期間などで実際の円高メリットが出てくるのは先の話。それでも円高還元セールに踏み切ったことについてイオングループでは「諸物価の上昇に圧迫されている消費者の家計を応援するため早めの対応をとった」と説明している。