あなたの目 健康ですか?/(172)緑内障
2022年8月12日
パズルのピースを用いた象徴的なイメージで、徐々に視野が欠けていく緑内障の症状を表現したACジャパンのテレビ広告を目にした方も多いのではないでしょうか。
ACジャパンの広告
同広告のナレーションでは「大切なものを見続けるために」と訴えています。これまで何度も取り上げてきたように、緑内障は日本における失明原因の第1位であり、人生100年時代を快適に過ごすために早期発見したい目の病気です。
なぜなら、緑内障は40歳以上の日本人の20人に1人、70歳以上では10人に1人にみられる身近に潜む病気だからです。

視野が欠けていく
同広告にもあるように、緑内障は視野が少しずつ欠けていくのですが、自覚症状がほぼないままに進行することが多く、発見が遅れることが多いのです。そして発見できた時はすでに手遅れというケースも少なくありません。
早期発見・早期治療を
視野が欠けるといっても、最初から暗くなっているわけではありません。視野の一部がなんとなくボーっとするような状態で、両目で見ると反対側の目で補われるので気づかないことが多いのです。
つまり、覚えておいていただきたいことは「早期発見・早期治療」です。定期的に眼科検診を受けることで早期発見することが可能です。早期に治療を開始することで視野欠損の進行が遅くなり、生活に困らないで過ごせる方が大半です。
定期的に検診を
現状では緑内障を完全に治すことはできませんが、治療により進行を遅らせることは可能です。早期に発見して治療を継続することが大切です。
大切なものを見続けるために定期的に検診を受けましょう。


金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。